海沿いの絶景と迫力ある岩場「小赤壁」がある後半パートへ!
福圓寺の裏手から、いったん住宅街を通って、海沿いの2山へ登り返します。地元が発行している「的形ふるさと里山回廊」の登山マップで紹介されているコースから少し外れるのですが、燈籠地山~八家山にかけての竹林が美しく、山上からの眺めも絶景。そしてその下には「小赤壁」という古くから知られた名勝があるのです。

春にはタケノコがたくさん生えてきそうな竹林の中を進みます。タケノコ産地の竹林のような、竹がまばらに生えるような管理とはまったく違うけれど、密生加減が逆に美しい。そして、竹林や樹林が途切れたところからは、海が見えました。

このあたりは「小赤壁公園」で、この岩の下は「小赤壁」と呼ばれている岩崖。落ちたら死ぬので、コワくて見下ろすことはできなかったのですが……。

小赤壁というのは、高さ約50m、約800mに渡って海岸沿いに伸びる流紋岩の大岩壁のこと。江戸時代にこの地を訪れた頼山陽が、中国の赤壁という名勝に似ているということで命名したと伝わっています。
岩壁の下の海岸沿いを歩くこともできますが、潮が満ちているときには通れない場所があるので、干潮時を狙っていかなければなりません。

播磨灘の美景を眺めながら磯の岩場を歩くのは楽しいです。小赤壁の東側には、福泊海浜公園という美しい砂浜があります。最後のパートを目指して、白砂のビーチを進みます。

約1kmの海岸線を歩いて、「行基ヶ鼻」と呼ばれるスポットから再び山へ入ります。ちょっとだけ、岩尾根っぽいところがあって、スリリングっていうほどでもないのですが、もしかしてココがアルプスと呼ばれる由来???

「おんばがふところ」という謎めいた石積みがあったり(古墳だそうです)、海を眺められる桜スポットがあったり。最後まで見どころが満載でした。早春に花を咲かせるコバノミツバツツジ、それに続くヤマザクラもたくさん自生している山なので、毎年春に行きたくなる定番コースになるかも。