日々の喧騒から逃れて美しい風景の中でスローな時間を過ごせるのが、キャンプの醍醐味。とくに湖や沼など、水辺だからこそ体感できる自然環境は非日常的な魅力が詰まっています。そこで今回は、関東エリアからも比較的アクセスしやすい茨城県のキャンプ場に注目しました。
水鳥や季節の花々も観賞して楽しめる
【施設名】上野沼やすらぎの里キャンプ場(茨城県桜川市)

まずはじめに紹介するのは、茨城県桜川市にある上野沼やすらぎの里キャンプ場。桜川市内の北西に位置する探鳥地・上野沼のほとりで、自然を満喫しながらアウトドアが楽しめる施設です。
上野沼は、自然環境保全地域に指定されている湖沼。1年を通して山野の小鳥類やカワセミ、サギ、コクチョウといったさまざまな鳥類の姿が見られます。また秋から冬にかけては、カモ、ベニマシコなどの渡り鳥も飛来。キャンプ場内で水鳥の様子を観察しながら、ゆったりとした時間を過ごしたい人にはとくにおすすめです。
加えて上野沼の湖畔には桜の木が植えられているので、春にはお花見も可能。さらに初夏になると、湖面に咲く睡蓮の花も楽しめます。水辺の鳥だけでなく、四季折々の自然を満喫するにはぴったりなスポットだと言えるでしょう。
【データ】
■施設名:上野沼やすらぎの里キャンプ場
■住所:茨城県桜川市上野原地新田48
■営業期間:通年(定休日:第1・第3水曜日、12/28〜1/5)
■URL:https://www.city.sakuragawa.lg.jp/kankou_bunka_sports/camp/camp_uenonuma/page007748.html
四季折々で異なる自然の表情が見どころ
【施設名】涸沼自然公園キャンプ場(茨城県東茨城郡茨城町)

茨城県の東茨城郡茨城町に位置する涸沼自然公園。その一角には、広々としたテントサイトとオートサイトのある予約制のキャンプ場が併設されています。
涸沼自然公園の魅力は、季節ごとに異なる表情を見せる点。春には園内の桜並木や花畑が見ごろになり、梅雨時期になると約30種1万株以上のアジサイが山の斜面を彩ります。水辺の生き物とも触れ合える「せせらぎ広場」にはもみじの木が植えられているので、秋の紅葉狩りにも最適。冬に雪が積もれば、幻想的な白銀の世界に変化するのも特徴です。
なお涸沼は海水と淡水が混じり合う汽水湖で、ラムサール条約にも登録されている湿地。ヤマトシジミ、マハゼといった汽水域ならではの生き物や、ヒヌマイトトンボなど希少生物が生息しています。園内の高台からは涸沼が一望でき、キャンプ場の近くには涸沼へ続く若宮川も。水辺の豊かな自然の中で、爽やかな時間を過ごしてください。
【データ】
■施設名:涸沼自然公園キャンプ場
■住所: 茨城県東茨城郡茨城町中石崎2263
■営業期間:通年(定休日:祝日および祝日の前日を除いた毎週水曜日、12/28〜1/4)
■URL:https://www.town.ibaraki.lg.jp/gyousei/kenkoukaigo/sports/koen/park/001476.html