「ダイソー」の「ダッチオーブン」が侮れない! その実力を「炊飯」で検証してみた

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ソロキャンプはもちろんのこと、仲間と楽しむ「グルキャン」やバーベキューの〆御飯におすすめ。おもちゃのようだけれど、じつはしっかり使えるダイソーのダッチオーブン1100円(税込)をヘビーローテで使い倒したい。この「小さな名器」は、この秋もっともおすすめのキャンプギアです。

小ぶりな手のひらサイズだけど作りは本格的だった

内径11.5cm、重量は1.5kg、容量は0.7リッターで手のひらに乗る小ぶりなサイズが特徴。ソロキャンプにもピッタリなサイズ感で、煮る/焼く/蒸す料理はもちろん、裏技として揚げものや燻製作りなどにも使える、夢が広がる小さなダッチオーブンです。

こちらは2023年春にダイソーから発売されましたが、売れ切れ続出でしばらくは手に入れるのが困難でした。少し前に店頭に並んでいたのを見つけたのでさっそく買ってきて箱から開けると、見るからにコンパクトで使いやすそうです。

またフタには「かえし」も付いていて、炭も置ける本格仕様。材質は本体が鋳鉄で持ち手はステンレス鋼。表面加工は向日葵油が施されています。

使う前におこなうべき「シーズニング」とは

ダッチオーブンを使う前にひと手間、大事な儀式が「シーズニング」です。これにより愛着あるマイダッチに変身してくれます。そのやり方ですが、はじめての使用時のみ食器用洗剤で洗い、乾燥させます。

乾燥したら、食用油を本体とフタにキッチンペーパーで塗り込みます。油を塗り込んだダッチオーブンを火にかけ、煙が出るまで加熱。その際にフタの表裏や本体、さらに底や側面にも丁寧に火入れをするといい感じで育ちます。

ダッチオーブンを使った後には食器用洗剤を使わず、ブラシと水で汚れを落として乾燥させます。乾燥後に油を引いて熱入れして、冷ましてから新聞紙やキッチンペーパーに包んでしまいます。

お手入れ要らずの調理器具とは違い、使う前にシーズニング。この工程をしっかり覚えて、使った後のお手入れも同じことをして次回に備えます。

今回のような小さめのダッチオーブンであれば、100円ショップで売っているクッカークリップでフタや本体を掴むこともできるので、こちらも揃えておくと便利。なおシーズニングや調理、お手入れの際、ダッチオーブンを火にかけるときは厚手の牛革手袋を使って火傷対策をしっかりしましょう。

使ってみていざ実食! ロープライスとは思えない仕上がり

使用前の「儀式」を終えて、いざキャンプ場へ。今回は海辺の松林の中のキャンプ場で、仲間とともにキャンプ&バーベキュー。飲んで食べたシメに、仲間の「もっちゃん」が持ってきてくれた新潟コシヒカリ1合をダッチオーブンで炊飯します。

みんな一様に驚いていたのがその小ささでした。1合の米を水洗いして、30分から40分くらい浸水。小さなダイソーダッチを火力を強めた焚き火台にのせて、沸騰するまでフタをお開けて待ちます。

「フタは閉めなきゃだめじゃない?」という声もありましたが、しっかり沸騰を目視するために、あえての“オープン・ザ・ふた”でやってみると……「おぉー、フツフツと米が踊る!」。

沸騰を確認したら、静かにフタを閉めて火力は熾火の弱火に整えて、12分から15分炊飯。気温と経験とおこげの好み等を考えて炊飯時間や火加減を調整してくださいね。

オーブンを火からおろして蒸らすこと20分。飲んだくれの会話もピークに達する頃、スマホのタイマーが“ピッピッピッ”。20分の蒸らし完了!  仲間の注目を浴びつつオープン、見事にふっくらツヤツヤの御飯が炊けました。

「キャンプめし」っぽさを出すべく、熱々&炊き立てのごはんをオーブンから直接すくって口に放り込むと……「うっ旨し!」。甘味と旨味が口の中でじんわりと広がり、日本人に生まれてよかったなと思う瞬間。お米を作ってくれた農家の方に感謝をしつつ、みんなで同じ釜の飯を食べました。

この秋に家族や仲間、恋人と、炊飯体験なんていかがでしょうか。体験がてらお子様にやってもらってもいいですし、「ご飯なんて炊飯ジャーでいいじゃん」と思っている貴方にも、ぜひ体験して頂きたい味でした。

また炊飯の次は煮物や焼き物、蒸し物に挑戦と、ダイソーのダッチオーブンで記憶に残るアウトドアクッキングを楽みましょう。

【注意】
カセットコンロよりも大きい鉄板やダッチオーブンなどを使用する場合はガス缶が高温になりすぎて爆発する危険性があります。長時間の煮込みなどでカセットコンロを使う場合は使用を避けた方が安全です。

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