ミステリアスな謎の岩を経ていよいよ「ごろごろ岳」ピークへ
このエリアには、「大坂城の残念石」と呼ばれる石があります。登山道の脇にも点々とあるのですが、
山頂のちょっと手前に、その残念石の巨大なものがある、ナイショのビュースポットがあるので立ち寄ってみます。

大坂城を築城するとき、各地の大名に石材の供出を命じたのですが、このあたりからもたくさんの石が運ばれました。運ぼうとした形跡はあるけど、現地に残されている石を「残念石」と呼んでいます。
石の表面に、「矢穴」と呼ばれる穴が穿ってあります。巨岩を割って運びやすくするためにつけられたものです。割ろうとしたけど、なんらかの理由でそのまま放置されたということのようです。奥に見えているのは六甲山の南麓、東側寄りの芦屋や西宮あたりから大阪エリアです。

電動工具や重機がない時代に、岩に穴を穿ったり、割って運んだりした人たちの技術力ってすごいなと思います。登山道に戻り、ひと登りすると山頂。芦屋奥池という別荘街の外れ、お屋敷の庭のすぐわきに山頂があります。

「猛々しい」とか、「険しい」とか、そんな言葉とはまるで無縁の、なだらかな山頂部。なんなら、ハイヒールで来ることだってできそうなピークです。初めて来た人はちょっとがっかりするかも? 山頂からは、別荘街の車道を下ると30分ほどで、バス停へも近い奥池のほとりへ。

かつては山麓の農民たちが農業用水を確保するために重要だった池ですが、今は山麓住民の大切な水源となっています。景観の美しい場所で、夏は涼しくて最高です。
【データ】
芦屋あげパン パイクとそら
公式Instagram
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