アウトドアやキャンプのスタイルといえば、ダイニングテーブルやチェアを背の高いもので揃える「ハイスタイル」と、低いもので揃える「ロースタイル」の2大派閥があります。それぞれギアの重量や利便性などにメリット・デメリットがあることから、キャンパーのなかでも好みが分かれるよう。そんな中、最近注目を集めている第三のスタイル「お座敷スタイル」があるのをご存じでしょうか。
地面に座って過ごす「お座敷スタイル」
「お座敷スタイル」とは、まるで和室のお座敷のように、椅子を使わず地面に座って過ごすアウトドアスタイルのこと。アウトドアに必須と思われていた「チェア」を使わないという、最近浸透しつつある画期的なスタイルです。

テント内に敷いたクッションやラグの上でくつろぐお座敷スタイルは、自由に座ったり寝転んだりできるのが大きな特徴。まるで自宅に居るかのようなくつろぎ方ができ、居心地の良さにハマっている人も多いようです。
意外と簡単! 「お座敷スタイル」の作り方
「お座敷スタイル」の作り方は意外と簡単です。最もシンプルな方法は「リビングフロアシートを敷いた上にカーペットを敷く」だけ。お好みでクッションを置いたりラグを敷けば、テント内がゴロゴロとくつろげる空間に早変わりします。

別名「お座敷シート」とも呼ばれる「リビングフロアシート」は、「お座敷スタイル」専用として人気のシートです。四隅が立ち上がったデザインが特徴で、これにより砂や草などがシート内へ入ることを防止。防水や防寒の機能がついているものも多く、お座敷スタイルのキャンプをする人にとって必須のアイテムといえるでしょう。

天候や地面の状態によっては、湿気や石の感触が気になるケースもありますよね。その場合はテントの下にグランドシートを敷いたり、リビングフロアシートの上にインナーマットを敷くのが有効な対策に。キャンパーのなかには、マットなどを分厚くすることで、さらににふかふかの「床」を作る人もいます。また、電源サイトが利用できる場合はコタツや電気マットを設置。冬でも温かく快適なお座敷空間を作ることもできます。