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山小屋泊のNGあるある「その音迷惑なんですけど…!」 山小屋デビューで知っておきたいヒンシュク行為とは?

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いよいよ夏山シーズンですね。憧れの日本アルプスなどへの山行を計画しているビギナーさんも多いと思います。山小屋デビューを予定している方に、快適な山小屋ステイのために知っておいていただきたい小ネタを3回に分けてお届けします。

コロナ禍以前の山小屋ってこんな感じ

10数名でいっぱいという小さな避難小屋もあれば、1000人レベルで収容できる規模の大きな山小屋もありますが、繁忙期ともなればどこも、多くの登山者が押し寄せて、びっくりするくらいの混雑になることも珍しくありません。

コロナ以降は感染対策で、以前ほどギューギュー詰めにはされなくなっているようですが、かつては混雑するときは「布団1枚に二人」なんて事態も当たり前でした。そんな状態だと、うっかり夜中にトイレに起きたら、すき間がなくなっていて困ったり、寝返りを打ったら元にもどれないなんてコトも……。

同じ空間に、日常では想像できない密度で人がいるので、ちょっとしたことがイライラの原因になったりします。とくに迷惑なのが、騒音問題です。

その音メイワクなんですけど!

物音って大きな音じゃなくても、耳障りだったり、気になって眠れなかったりするものです。昼間の行動で疲れ果てて、ぐっすり眠りたいのに、同じ部屋の誰かのいびきがうるさくて眠れない……。山岳会に所属していた頃、テント泊でよく山に行っていたのですが、いびきに悩まされることがよくありました。そんなときは、寝返りを打つふりをして、軽く蹴飛ばすと、しばらく静かになるので、その隙に眠る、という作戦でしのいでいました。

しかし、山小屋の部屋はけっこう広いし、隣のヒト以外にそれは通用しません。ほかにも、寝言や歯ぎしりなど、いろいろありますが、これらに関しては本人もわざとやってるわけではないので、自衛するしかありません。対策として、耳栓を持って行く人もいるようです。

ほかにもいろんな迷惑音があります。

真夜中に突然鳴り響く派手なメロディ……(なんやねん!)。誰かのスマホが着信したようです。音を出さない設定にしておいて! と叫びたくなります。マナーモードに設定しておくのは基本中の基本だと思います。しかし、アラームだけは音が鳴っても仕方がないのでしょうか? わりと大き目の音に設定している人が多いように感じます。

振動だけでは起きる自信がない方が多いのかもしれませんが、ほとんどの人が寝静まってる時間に大きな音を鳴らされると、やはり迷惑。音源から一番近いところにいる本人はスヤスヤと眠り続けていて、まわりが全員起こされている、という場面もありました。ほかの人が寝静まってる時間に起きないといけないのなら、少し配慮をしていただけるとありがたいです。

これだけはやめて! レジ袋のシャカシャカ音

有料になったとはいえ、コンビニやスーパーのレジ袋って、何かと重宝しますよね。薄くて軽くて防水性もあるので、濡れものを入れたり、靴や着替えを入れたり。筆者もいつも数枚は畳んで携行しています。しかし、気をつけないと、シーンと静まり返った中では、あのシャカシャカ音が意外と迷惑なんです。

山小屋では、消灯時間が決まっています。消灯後は、会話も含め、なるべく音を立てないようにするのが基本マナー。ところが、いるんです、夜中にバックパックを開けて、なにやらゴソゴソゴソゴソ……。

そこにレジ袋が使われていると、特有のシャカシャカ音が響き渡ります。

夜中に使うかもしれないものは、消灯時間までに手元に用意しておくこと、早出の計画なら、パッキングは寝る前に完全に済ませておくこと。それにプラスしてなるべくレジ袋を使わないことが大事だと思います。