全国に数多く存在する“廃校”。生徒数の減少や統廃合で学校としての機能を終えた施設ですが、近年では廃校に新たな価値を見出そうとする流れがあります。今回は、廃校の校舎を活かしつつ、学校とはまったく別の施設に生まれ変わったスポットの魅力に注目しました。
学校のプールが巨大な水槽に!?
廃校を使った施設の例としてまず挙げられるのが、高知県室戸市にある「むろと廃校水族館」。かつて旧・椎名小学校だった場所を改修し、2018年4月に作られました。

本施設の見どころは、屋外プールを活用した水槽。懐かしの広々とした空間を自由に泳ぐ魚たちの姿は非日常的です。施設内で展示しているのは、地元の定置網にかかったウミガメ、ブリ、サバといった生き物たち。また水槽は屋外だけでなく、校舎内にも設置されています。

なお「むろと廃校水族館」では、営業時間を“登校時間・下校時間”と呼び、年中無休営業のことは“毎日が参観日”と表現。元学校らしいユニークな雰囲気も楽しめるでしょう。
小学校跡で楽しむメキシカンなグランピング
千葉県多古町にある旧・多古町立常磐小学校は、2023年3月にメキシコの風が感じられるグランピング&オートキャンプ場「TACO GLAMP THE MEXICO」へと大変身。千葉県のグランピング施設としては最大級を誇る規模感のスポットになりました。

本施設では、有名な祝祭「死者の日」を思わせるカラフルな設備と、地元食材を使ったメキシカンスタイルのBBQ体験が売り。また、校舎内はカラオケルームやコミックルームなどに生まれ変わっています。その他にも体育館、キャンプファイヤーエリア、プールをはじめ、アクティビティを楽しめる設備が満載です。
