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「歴史ロマン派」にはたまらない! グルメと温泉も楽しめる江戸時代の宿場町3選

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江戸時代に宿駅伝馬制度の取り決めによって街道が整備され、栄えた集落が「宿場町」です。宿場町は宿としてだけでなく、荷物の継ぎ送りを行う場所でもあり、人や物の行き来を支える重要な役割を担っていました。いまも江戸の風情を感じられる宿場町があり、今回は江戸時代の面影を楽しめる人気の観光スポットを3箇所ご紹介します。

江戸時代の街並みを色濃く残す長野県「妻籠宿」

長野県の「妻籠宿(つまごじゅく)」は、江戸と京を結ぶ中山道にあり、江戸から数えて42番目の宿場町です。山奥の木曽路に位置しながらも、中山道と伊那街道が交わる場所として古くから栄えていました。

交通の要所として時代を支えた妻籠宿ですが、道路整備や鉄道開通により宿場町としての役割を終え、衰退していきます。ところが昭和に入ると、江戸時代の景観を色濃く残す街並みが見直され、全国に先駆けた保存運動が始まりました。その結果、現在では宿泊施設や飲食店、お土産店が立ち並ぶ人気観光地として知られています。

かやぶき屋根の建物が残る福島県南会津の「大内宿」

江戸時代、会津若松市と日光今市を結ぶ重要な街道沿いの宿場町として栄えたのが、福島県南会津の「大内宿(おおうちじゅく)」です。約400年たった現在も、伝統的なかやぶき屋根の民家が街道沿いに立ち並び、村人によって店舗兼住居として大切に受け継がれています。

大内宿は村全体で景観を維持している点も特徴です。茅手(かやで)と呼ばれる職人を中心に、村人が協力して屋根のふき替え作業を行っています。

周辺には歴史を感じられるスポットも多数あります。国の史跡指定を受けた向羽黒山城跡や、戊辰戦争で約1カ月の籠城戦に耐え、難攻不落の名城として名高い鶴ヶ城があります。さらに近くには湯野上温泉があり、観光の後に温泉で疲れを癒やすのもおすすめです。湯野上温泉駅と大内宿を結ぶバスも運行されており、アクセスも良好です。