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安全&安心に楽しみたい! 水上バイクデビューに必要な「物」と「マナー」

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover


夏になると盛んになるのが、海や川でのマリンアクティビティ。水泳や砂遊びのように誰でも楽しめるものから、サーフィンやSUPなど道具を必要とするものまで、その種類はさまざまです。中には道具を揃えるだけでは楽しめない上級者向けのアクティビティもあり、その代表格が「水上オートバイ」です。

今回は、免許が必要な「水上オートバイ」が海上を走る仕組みと、楽しむために知っておきたい基本知識を紹介します。

海水を噴出する力で水面を疾走

水上オートバイは艇体に搭載された高出力エンジンで、インペラーと呼ばれるスクリューを回転させます。船底の吸入口から水を取り込み、後方のジェットノズルから勢いよく噴き出すことで推進力を生み、水面を走ります。時速80km/h以上、機種によっては100km/hに達することもあります。

水上オートバイは「水上バイク」とも呼ばれますが、「ジェットスキー」という名称で知っている人も多いでしょう。ちなみに「ジェットスキー」はカワサキが販売する製品名で、名称が違うだけで乗り物自体は同じです。

水上オートバイを運転するのに必要な「免許」の種類はなに?

陸上でバイクを運転するのに免許が必要なように、水上オートバイも国家資格「小型船舶操縦士免許(船舶免許)」が必要です。船舶免許には種類があり、水上オートバイに乗るには「特殊小型船舶免許(水上バイク免許)」の取得が必須となります。

水上バイク免許では、操船できる航行区域は陸岸から2海里(約3.7km)以内に限られます。操船できる船の種類も水上オートバイのみで、ボートは操縦できません。取得可能年齢は満16歳以上です。

事故を起こさないよう操縦には十分な注意を!

海上でスピード感や爽快感を味わえる水上オートバイですが、陸上の車やバイクと同じく速度の出る乗り物です。操縦には十分な注意が必要で、人に接触すればけがを負わせるだけでなく命を奪う可能性もあります。兵庫県では、遊泳者近くを走行する危険行為をした操縦者が、殺人未遂と県水難事故防止条例違反の疑いで摘発された事例もあります。

注意点はありますが、ルールを守り安全に操縦すれば、水上を疾走する爽快感は格別です。上級者向けのマリンアクティビティに挑戦したい人は、水上オートバイを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。