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たどり着いた人だけが満喫できる! 体力と根気が試される「徒歩」でしか辿り着けない「秘境温泉」

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火山大国である日本には、全国各地に数えきれないほどの温泉が湧き出ています。その多くは公共交通機関やクルマ移動で気軽にアクセスできますが、なかには“秘境”と呼ばれる温泉も。今回は、徒歩でしかたどり着けない“秘境温泉”の魅力や名所を紹介します。

徒歩でしか行けない秘境温泉の魅力と注意するポイント

“秘境”と呼ばれる温泉は、山中にあることがほとんど。温泉にたどり着くには登山が必要で、登山に適した装備もあらかじめ準備する必要があります。温泉までの道のりは大変ですが、豊かな自然を満喫しながら入浴できるのが最大の魅力と言えます。秘境温泉に行く時はクルマでどこまで行けるのかを確認し、その後の登山ルートの把握も欠かせません。場合によっては登山道が閉鎖されていることも考えられるため、最新情報を常にチェックしておきましょう。

また、秘境温泉への道のりは険しい場合が多く、雨や雪が降ると危険が増すことも。そのため天候によっては無理せず計画を中止したり、途中で引き返したりといった冷静な判断力が求められます。

泊まって楽しめる大自然の中の秘境温泉

それでは秘境温泉の名所を見ていきましょう。まず紹介するのは、北アルプスにある「湯俣温泉」。標高1534mの場所にあり、登山届けを提出した上で高瀬ダムから徒歩で向かいます。

目的地である「晴嵐荘」までは、アップダウンがほぼない約3時間の道のり。道中には初心者向けのルートだけでなく、登山コースやバリエーションルートなど上級者向けのコースもあります。登山初心者からベテランまで、さまざまな人が楽しめるのも魅力の1つ。テント場や食堂もあり、自分のペースでゆっくりとした時間を過ごせます。

次に紹介するのが、長野県南佐久郡に位置する八ヶ岳の中腹にある本沢温泉。「湯本 本沢温泉」「赤岳頂上山荘」「キレット小屋」「山びこ荘」の4カ所に宿泊ができます。「湯本 本沢温泉」では標高2150mにある野天風呂「雲上の湯」と、泉質が異なる「苔桃の湯」を楽しむことが可能。通年営業の山小屋のため、四季によって変わる景色が見どころです。