見た目がとにかくインパクト大【ハエトリグサ】
まるで口を開けた貝のような葉を持つ北アメリカ原産のハエトリグサ。スーパーマリオブラザーズに出てくるパックンフラワーのモデルになっているので、知る人が多い食虫植物でもあります。

ハエトリグサは葉の内側にある繊毛に昆虫が触れると、わずか0.5秒ほどで葉を閉じ、獲物を捕らえます。このスピーディーな動きは、植物とは思えないほどダイナミックで、触れたら最後ムシは出れなくなってしまいます。小さな虫に悩まされている人は、部屋に置いておくと良いかもしれません。

ダース・ベイダーそっくり!【アリストロキア・サルバドレンシス】
ネットでもダース・ベイダーそっくりの見た目でしばしば話題になるアリストロキア・サルバドレンシスは、エルサルバドルなど、中央アメリカ原産のウマノスズクサ科の常緑低木です。

顔に見えるのが花で、下の写真のように株元近くから細長く伸びる花茎の先に花をつけます。温室では割と頻繁に花を咲かせているようなので、遭遇率が高くぜひ見に行ってほしい植物のひとつです。

悪臭を放つことでハエをおびき寄せ、受粉を促すという少し変わった戦略を持っています。また、種子にはアリが好むエライオソームがあり、アリによって種子が拡散されます。
近種のアリストロキア・トリカウダタも変わった見た目で、筆者がよく行く神代植物公園の温室ではすぐ近くに植えてありました。こちらもオススメです。

今回は、温室に行ったらぜひ見てほしい植物を5つご紹介しましたが、この他にも、まだまだ面白い見た目の植物や、日本の在来の植物とは大きく異なる興味深いものがあるので、またその内ご紹介したいと思います。
温室と言えども1年中花が咲いている訳ではなく、それぞれの花の開花時期があるので、日頃から温室が発信している情報などをチェックし、ぜひ実物を見にお出かけしてみて下さい。