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虫嫌いを悔い改めたくなる? 身近な存在でよく見かける虫の種類と生態系への役割とは

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土を耕す勤勉な働き者【アリ】

世界全体で合計2京匹、推定2万種以上と言われるアリは、地中にいくつもの道に分かれた巣を作ることで有名ですが、巣を作る過程で土を掘り起こし混ぜ合わせます。この活動により土壌を柔らかくし、空気や水の流れを良くする「土壌改良」の効果があります。改良された土壌は、根が伸びるのを助けるなど植物の生育にとって不可欠な存在です。

さらにアリは、植物の種子を巣に持ち帰ることがあります。とくに種子の表面に「エライオソーム」というアリが好む栄養豊富な物質が付いている植物の場合、アリは種子を巣まで運び、エライオソームを食べた後に種子を捨てます。これにより、植物は自力では届かない場所まで種子を散布することができ、繁殖の機会を広げます。

アリ/アップ

畑と果樹園のフルーツメイカー【ハチ】

近年、数が減っていることが度々話題になるハチは、リンゴ、イチゴ、キュウリなど、私たちが食べる多くの作物の受粉に不可欠な存在です。ミツバチがいないと、これらの作物は実をつけることができないため、農作物(トマトやナスなど)の授粉(花粉媒介)のために、ハチを放すこともあります。

ハチの中には、他の昆虫を捕食する「益虫」として働く種類もいます。たとえば、アシナガバチやスズメバチは、人々にとっては害虫と感じられますが、アオムシやガの幼虫など、農作物に被害を与える昆虫を狩って巣に持ち帰ります。これにより、自然な形で害虫の増加を抑え、生態系のバランスを保つ手助けをしています。

ハチ/アップ

今回は5種類の虫をご紹介しましたが、この他にも、バッタ・イモムシは多くの鳥やカエル、トカゲなどの餌となったり、カブトムシの幼虫は朽木や枯葉を食べて分解し、土壌を肥沃にするなど、多くの虫がいて、現在の生態系が成り立っています。身近な虫を観察したり、どのような役に立っているのか調べたりしてみて下さい。