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やっと季節がやって来た! 冬山登山に「SOTO」の液出し分離型の軽量&コンパクトな新作ストーブが登場

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover


日本の山をもっともっと身近にするSOTOならではのプロダクトがコレです。冬山登山好き、玄人向けの逸品がCB缶仕様の液出し分離型ストーブのトレックマスターST331(12,870円税込)です。ST-331は幅90mm、奥行70mmというコンパクトな収納サイズなので450mlマグカップの直径にジャストフィットで収まり持ち運びもラクチンです。また、耐水性や強度安全性にも優れたタイベックの収納ポーチを付属。

新作モデルでは軽量化と故障リスクを排除

実はストーブなど燃焼器具で最も壊れやすい部品が点火するための圧電装置=イグナイターなのだとか。厳冬期の冬山で信頼度が低い圧電装置をあえて付けないことで軽量化と故障リスクを排除したというのが新作のトレックマスターです。

徹底的に無駄を削ぎ落として本体重量は約195g。点火のときはマッチやフリント式(ヤスリ式)ライターで点火します。

液体燃料を採用した「トレックマスターST-331」

ところで「液出し」ってなんのことなのでしょうか? 言葉で説明するとちょっと厄介ですが、SOTOのST-310など通常のストーブは気化出しです。燃料のCB缶には液体燃料が入っていて、横向きに設置して気化した燃料を使っています。

こちらの仕様だと冬山など寒冷地では燃料の気化がうまくいかなくなって火力が弱くなったり、不安定になったりします。山岳仕様に徹したトレックマスターはガスを液体の状態でバーナー部へ供給(だから液出しです)。ジェネレーターで気化することで燃焼させています。

CB缶を30秒ほど立ててライターで着火

液出し燃焼構造を採用したことでボンベの中でガスが気化するときに生じるドロップダウンが起きないので長時間安定した火力が使えるワケです。ただしトレックマスターST-331の使い方には独特の作法があります。

まず、点火する時にはCB缶を立ててバルブを開くこと。そしてライターで点火しなければいけません。トレックマスターST-331は点火してから30秒ほどはCB缶を立てた状態でバーナー部(ジェネレーター)を温めてあげる必要があります。まるで旧車の暖気運転のようですが大切な作法なのです。しばらく暖気したらCB缶を横向きにしてもOKです。

着火時はCB缶を立てることが必須

肝心なのはCB缶を立てた状態でバルブを開いて点火です。もしも寝かせた状態でバルブを開いて点火すると液体燃料が気化しないまま火がつき、大きな炎が上がります。ちょっとびっくりです。危ないので必ずCB缶を立ててから点火。これをお忘れなく。

さらに消火の時は寝かせていたCB缶を立てて30秒ほど待ってからバルブを閉めて消火します。CB缶の液出し分離型ストーブトレックマスターST-331ははじめと終わりにCB缶を立てることが必須の作法なのです。

OD缶同等クラスのガス配合を実現

 寒い雪山でも使用できるようOD缶と同等クラスのガス配合を実現した従来のCB缶よりも耐圧性のあるSOTOのボンベ、ST-711、ST-712の性能をフルにいかせるのがトレックマスターです。冬山登山や厳冬期のキャンプな玄人向けではありますが、東京2020オリンピック、2024年パリオリンピックの聖火リレートーチの燃料機構も手掛ける高い技術力を誇るSOTOならではの新作バーナーの登場です。その性能を一度試してみたいと思わせる逸品です。

【製品概要】
■製品名:TrekMaster(トレックマスター)ST-331
■価格:1万2,870(税込)
■製品サイズ:
幅500✕奥行140✕高さ105mm(使用時・ホース含む)
幅90✕奥行70✕高さ105mm(収納時・ホース含む)
■重量:約195g
■材質:バーナー/器具栓つまみ/ゴトク:ステンレス
■ボンベホルダー:樹脂
■収納ポーチ:タイベック
■生産国:日本
■耐荷重:2kg
■発熱量:※1
3.0kW (2,600kcal/h) (ST-711・ST-712使用時)
2.8kW (2,400kcal/h) (ST-760使用時)
2.3kW (2,000kcal/h) (ST-700使用時)
■使用時間※2:
約0.5時間 (ST-711を1本使用時)
約1.0時間 (ST-712を1本使用時)
約1.2時間 (ST-760を1本使用時)
約1.5時間 (ST-700を1本使用時)
■使用燃料:SOTO製品専用容器 (ST-711、ST-712、ST-760、ST-700)
■点火方式:マッチやフリント式(ヤスリ式)ライターなど、別の点火器具を使用して着火してください(※圧電装置はついていません)