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フィールドにはいつもクマがいる! 最低限は知っておきたいクマの基礎知識とは

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フィールドに匂いのでるゴミを捨てるのはNG

クマの食性は、木の実や芽、山菜など植物質に偏った雑食。山中でシカの死骸などに出会えば口にするでしょう。

ヒグマの場合は、乳牛を60頭以上襲ったOSO18という個体の記憶も新しく、生きたシカが襲われる例も報告されるようになっていることから、肉食化が進んでいるのではないかという説もあります。

クマは、臭いをたよりに季節の食べ物を探し求めて歩く雑食動物。臭覚は犬の6倍ともいわれています。学習能力がとても高く、人間の食べ物の臭いに誘引され味を覚えると何度でもやってくるので、例えば登山やキャンプで調理する場合、ゴミを放置するなどの行為は厳禁です。

登山道のゴミ箱

どのような場所でもクマに出遭わないようにすることがもっとも大切

いずれにしても、今は「どんなに身近な森でも、そこに入ったらクマはいる」と考えることがいちばんの防御。ある程度の知識を持って、クマに出遭わないようにすることがもっとも大切な対策になります。

クマは本来、とても臆病で人を避けてくれる動物です。しかし、とくにヒグマは日本において陸上最強動物ともいわれているので、もしも、山中などでふいに出遭ってしまうとお互いが驚いた結果、大事故につながる恐れもあります。

「クマに遭わない」「クマを寄せつけない」スキルを身につけることが、アウトドアを安心・安全に楽しむことにつながります。

<参考>
『ドキュメント クマから逃げのびた人々』(三才ブックス)
https://www.sansaibooks.co.jp/item/book/9845/

クマ逃げ書影