ソトラバ

住宅街のすぐ裏手にある絶景低山「高丸山」! ローカル鉄道から石仏とプチアルプス感を楽しんで有馬温泉へ

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover

激下り、激登りを繰り返して山頂へ

小ピークを2つ越えたところから、いったんコルへ向かって下っていきます。地図によると、阪神高速北神戸線のトンネルがこの真下を通っているはず。次の登りではけっこう急なところが続いて、トラロープが設置された部分もありました。

岩場

登り切ったところはまたしても名もなきピーク。標高が440mくらいで南側に目をやると「古寺山」が見えています。平清盛が京の都から福原へ遷都したとき、新都の護りとするため鬼門の方向に建てたお寺があったと伝わる山です。こんもりとした独特の形をしています。

古寺山

さらに細かいアップダウンが続き、歩き始めから約1時間半程度で標高508.5mの高丸山頂へ。広場状になった山頂部には、三角点がありました。

高丸山山頂

三等三角点で、点名は「高丸山」。この山は、住宅街のウラヤマなので、「毎日登山」で登ってこられる方も多いみたい。誰かが手作りしたらしいベンチがいくつかありました。地元のみなさんの交流の場になっているのかもしれません。

ベンチ

ベンチのある広場からは、南西方向に眺望が開けています。六甲山地の北斜面と、唐櫃台、大池、花山あたりの住宅街。六甲山の北西側にある丹生山系との間に挟まれたエリアです。

山頂の眺望

しばし景色を楽しんで、いよいよ有馬温泉目指して下山を開始! 有馬方面への登山道はいくつかあるのですが、この日は山頂から東にあるひとつめの小ピークから南東方向に伸びる尾根をたどり、有馬街道を目指して下ることに。

道標

この道は、もともとは送電線のメンテナンス用として開かれたもののようです。今は神戸市が自然を楽しむために整備している「KOBE太陽と緑の道」の一部にもなっているようで、とても歩きやすくお手入れされていました。

太陽と緑の道

下りきると、有馬街道。県道と神戸電鉄の線路が並行しています。歩道は、線路をトンネルでくぐります。

神鉄トンネル

カタ越峠を越えて有馬の温泉街へ!

ゆるゆると登り坂が続いて、地味にしんどい有馬街道を登りきったところが、標高395mの「カタ越峠」。これを越えたらいよいよ古い歴史を誇る日本三古湯、三名湯でもある有馬温泉です。

カタ越峠

有馬温泉は、とても風情のある佇まいの温泉街なのですが、近年外国人旅行者に大人気で、いろんなお国の方々がたくさん来られます。あらゆる言語が飛び交い、なかなかエキゾチックな雰囲気。

さーて、ひとっ風呂浴びて、有馬グルメを楽しんで帰りましょう。下山地に温泉と美味しいお店があるのって、控えめに言っても最高です!

泉源