「火消し壺」を使うと安全に消火できる
とはいえ、燃え残っている薪は、なかなか思いどおりに燃えきってはくれないものです。早く眠りたい、もう帰らなければならないなど、早く片付けてしまいたい場合もあるでしょう。
そんなときに重宝するのが、「火消し壺」です。「残った薪や炭を入れて消火するアイテムです。フタを閉めて、酸素を遮断することで安全に消すことができます」(加藤さん)

ただし、火消し壺に移すのは、薪が熱々の状態ではなく、ある程度火が落ち着いてきた段階のほうがいいでしょう。消した薪や炭は、翌日や次回の焚き火で再利用できるのもメリットです。壺の本体はちょっと大きめで、運ぶときはかさばってしまいますが、間違いなく重宝するアイテムです。
最終手段として水を使うときはやけどに注意
なお、最終手段としては、水を使う方法もあります。この場合、焚き火に直接水をかけるのではなく、バケツなどに水を入れて、そこに燃え残った薪や炭をひとつずつ浸けていくといいでしょう。蒸気でやけどをしないように、なるべく離れて、ゆっくりと作業するようにしてください。
焚き火の後始末=消火は、とても重要な作業です。時間に余裕を持って行うことが、一番大事と言えそうですね。危険も伴うので、慌てずに十分に気をつけて実践しましょう。
【取材協力】
アルペントーキョー [Alpen TOKYO] アルペンアウトドアーズフラッグシップストア新宿店(東京都新宿区新宿3-23-7 ユニカビル)
https://store.alpen-group.jp/加藤祥太さん
【プロフィール】アウトドアブームに乗り遅れまいと、7~8年前にキャンプに挑戦。一気にハマり、いまでは月1回ペースでソロキャンプを楽しんでいる。焚き火も大好物で、調理師免許を生かしたオリジナル料理とお酒でまったり過ごすのが最高のひととき!

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