山上のパワースポット「石宝殿」
車道は、県道16号・明石神戸宝塚線。名前の通り、六甲山上(神戸市)を通って明石と宝塚を結ぶ山岳道路です。この道路の真上(南側)に、今日の目的地、「石の宝殿」があります。神社の境内にある古い祠なのですが、その神社の名は「六甲山神社」。

伝説によると、三韓征伐から帰ってきた神功皇后が、この地に韓の国から持ち帰った神の石を納め、祠の脇の三つ葉空木の根元に黄金の鶏を埋めたとか。
そして、毎年元旦の夜明け前、六甲の峰々に黄金の鶏の鳴き声が響き渡ると言い伝えられています。
また、この祠は霊験あらたかな雨乞いの霊場としても知られています。昔から、山麓の村々では干ばつが続くと村人たちがここまで登ってきて、お籠りをして雨乞い祈願をしたとか。
面白いのは、それでも雨が降らないときは、村によっていろいろなのですが、ある村では蛙を、ある村では沢蟹を捕まえてきて、祠の石壁ですり潰すというのです。
すると、祠を汚された神様が怒って、洗い流すために雨を降らせると言われています。(ホンマにええんか? それで?)
「非科学的な迷信」と思うかもしれませんが、未だに水不足が深刻化すると、周辺の自治体の水道局の職員さんがこっそりお詣りに来るとか来ないとか。「近代アルピニズム発祥の地であり、日本の山岳リゾートの先駆けでもある山」というイメージが強い六甲山ですが、じつはこんな神秘的な一面も持っているのは面白いことだと思います。

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