山上トワイライトタイムをゆったり楽しむ

六甲山は、関西の大都市圏に隣接する山なので、夜景が美しいスポットがたくさんあります。摩耶山掬星台や、六甲ガーデンテラスなど、標高の高いところからの景色はもちろん素晴らしいのですが、街並みがすぐ眼下。街灯りのひとつひとつがくっきりと見えて、また別の美しさがあります。

心地よい山上の風に吹かれながら、暮れなずむ街並みと海を眺めていると、あっという間に時間が経ってしまいます。太陽が地平線の下に隠れると、景色は次第に淡いブルーに染まっていき、やがて街灯りが燦然と輝きはじめます。この時間を山で過ごせる贅沢……。

高取山は、夜景を楽しむのに非常に適した山です。それは、登山道がよく整備されていて、暗くなっても歩きやすいから。南側へ下る主要道なら、ゆるやかな階段道となっていて、危険なところがほとんどありません。街灯がついているところもあって、慣れた地元の方などは、ほぼ手ぶらです。夜景待ちをしている間にも、散歩やジョギングの方が次々と登って来られてました。

きらめく港町の夜景をたっぷりと楽しんで、南側の麓を目指して下山。念のためライトも持参していましたが、これだけ気軽に夜間登山が楽しめる山はそうそうないと思います。

ところで、高取山には、茶屋が4軒もあります。ほとんどが午前中だけの営業なので、トワイライトハイキングで立ち寄ることはできないのですが、茶屋での一服を目指して、早朝登山も楽しいです。 卓球場や、投輪場を備えた茶屋もあり、楽しみ方が非常に多彩。神社が二つもあるし、ご来光を見るのに最適なので、初詣登山にもぴったりですよ。