気温や雨など天気に関わらず楽しめる屋根のある温室は、熱帯の植物を気軽に楽しめる小さな「おソト」でもあります。温室ではランに代表されるような艶やか花や、ダイナミックな植物が注目を集めますが、何故こんな見た目になったのか首をひねる植物や、思わずフフフと笑ってしまう見た目の植物もあります。
そんな温室で出会える「なんじゃこりゃ⁉︎」な、変わった植物たちを5つご紹介します。知れば知るほど、その奥深さに魅了されること間違いなしです。
どうしてそんなにモシャモシャなのか?【オキナマル】
オキナマル(翁丸)は別名をケファロケレウスと言い、フワフワとした白い毛に覆われたメキシコ原産のサボテンの仲間です。翁とは高齢の男性を指し、英語でもオールドマンカクタス(おじいさんサボテン)と言われるだけあり、仙人のような見た目が特徴です。

このふわふわした白い毛は、強い日差しや乾燥から身を守るために発達したもので、触れるとチクチクするトゲが隠れているそうです。実際に温室の展示物は触れませんでしたが、ネットでも販売されているので、気になる方は購入するか触れる場所を探しても良いかもしれませんね。

言われてみれば猫そっくり【タッカ・シャントリエリ】
ブラックキャットの異名を持つタッカ・シャントリエリは、ブラックキャットの名前で親しまれているタシロイモ科の植物で、東南アジアなどが原産です。

その名の通り、花の部分が目や口、尖った苞葉が耳のように、そして花をつけなかった花柄がヒゲのように長く垂れ下がり、まるで黒い猫の顔のようにも見えることからブラックキャットと呼ばれるようになりました。
その他、バットフラワー(コウモリ花)、デビルフラワー(悪魔花)とも呼ばれています。筆者が先日訪れた際は、日頃を逃し項垂れた猫のようになっていたので、開花情報はまめにチェックした方が良さそうです。

緑のインテリア【ビカクシダ】
まるで鹿の角のようなユニークな葉を持つビカクシダは、「コウモリラン」という別名でも知られ、アフリカから南アメリカまで世界中の熱帯が原産のシダ植物です。温室で見るものは大きいものが多く、森の中ではこれほどの大きさになるのかと驚きます。

樹木に着生し平らな板のような「貯水葉」が株元を覆い、その上から垂れ下がる「胞子葉」が、まるで大鹿の角である麋角(びかく)に似ているためにこの名前になりました。ワイルドで力強い姿は訪れる人々を魅了します。
