焚き火は楽しくて、夢中になると時間が経つのを忘れてしまいますね。でも、夜は寝なければならないので、どこかのタイミングで火を消さなければなりません。
燃え盛っている焚き火は、そう簡単に消すことはできません。水をかけちゃえばいいと思うかもしれませんが、燃えている高温の薪に水をかけると、蒸気などでやけどをする危険性もあります。また、焚き火台が損傷するおそれもありますので絶対に避けましょう。
では、焚き火の後始末って、どうやればいいでしょうか。焚き火が大好きなアルペントーキョーの加藤祥太さんに教えてもらいましょう。
寝る時間から逆算して終える時間を決める
焚き火の火は、放っておけばいつかは消えるかもしれません。でも、火災の危険などを考えると、寝る前に確実に焚き火の後始末をしておくことが必要です。

また、デイキャンプなどで焚き火を楽しみ、その日のうちに家に帰らなければならない場合は、時間も限られるので、なおさら後始末がせわしくなります。熱いままでは、道具が片付けられないですからね。
加藤さんは、「寝る時間から逆算して、焚き火を終わりにする時間を決めています」と言います。要するに、寝る時間(帰る時間)までに薪が燃え尽きるように段取るということです。
寝る1~2時間前になったら新たな薪をくべない
「これはあくまでも経験上のものですが、寝ようと思っている時刻のだいたい1~2時間前には、新たな薪をくべないようにしています」(加藤さん)。例えば、22時くらいに寝ようとしたら、20~21時の間でエンディングに向かうということですね。
でも、楽しんでいる最中に薪をくべるのをやめるのは、焚き火好きとしてはけっこうつらくないですか? 「いえ、そうでもありません。熾火(おきび)を見ているのも楽しいんですよ」と加藤さん。

熾火というのは、燃え盛る焚き火の火が落ち着いて、薪の芯の部分が赤くなっている状態のことを指します。
特に周囲が暗い中で眺める熾火は、何とも魅力的な光景です。熾火が楽しいという人も多いのではないでしょうか。
まんべんなく燃えるように薪をならす
熾火を経て、だんだんと火は弱まっていきます。焚き火の後始末として重要なのは、薪を残らずきれいに燃やし切るということです。「そのためには、まんべんなく燃えるように、薪をならす必要があります」(加藤さん)
熾火を眺めながら、トングを使って、燃えて細かくなった薪をならしていきましょう。広げることで、さらに燃えやすくなります。薪がすべて灰になるまで、しっかりと見届けましょう。


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