ソトラバ

海の中に出現した道で島へと渡れる!? 特定の条件で見られる「トンボロ現象」の秘密とは

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover


大小さまざまな「島」で構成されている日本。島というと海で隔てられ、船を使わないと行き来ができないイメージがありますが、なかには特定の条件下なら歩いて渡ることができる島も存在します。今回は、海の中に幻の道を出現させる珍しい自然現象「トンボロ現象」と、その現象が起こる島について紹介していきましょう。

海に幻の道を出現させる「トンボロ現象」の仕組み

「トンボロ現象」とは、普段は海によって隔てられている島と陸地の間に浅瀬が出現し、道のようになる珍しい自然現象のこと。“干潮時”という特定の条件下でのみ起こる現象で、トンボロ現象によって陸地と結ばれる島は「陸繋島(りくけいとう)」と呼ばれます。

潮の満ち引きに関係する自然現象であるため、いつでも好きなときに見られるものではありません。干潮時であっても、浅瀬が出現するほど潮位が下がらなければ見ることは叶わず、また見られる日であっても時間帯は毎回異なります。

「江の島」に「三四郎島」 日本各地に点在する貴重な陸繋島

陸繋島は数は少ないながらも各地で見られ、神奈川の人気スポットである江の島も実は陸繋島の1つ。江の島はいつでも渡れるよう橋で陸地と繋がっていますが、潮位が20cmより低くなると橋の横にトンボロ(陸繋砂州)が現れ、トンボロを歩いて島に上陸できます。江の島へ渡る橋がまだなかった時代、旅人は渡し船に乗るかトンボロを歩いて渡っていました。あの徳川家康も、トンボロを歩いて江の島に渡ったことがあるのだとか。

また、西伊豆の伝兵衛島・中ノ島・沖ノ瀬島・高島からなる「三四郎島」も、潮位が30cm以下になるとトンボロが現れ、一番手前の伝兵衛島まで歩いて渡れます。足を濡らさず島に渡りたいなら、3月から9月の日中がおすすめ。この時期なら比較的渡ることができますが、当然ながら毎日安定して渡れるわけではありません。出かける前に必ず潮位表を確認し、計画的に挑みましょう。