国際山岳看護師に聞く! 外遊びするなら知っておきたいアウトドアでの打撲や捻挫、火傷の応急処置方法とは?

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  • 腕の火傷
  • 膝の擦り傷
  • 焚き火
  • 簡易ギブスを当てた腕
  • 足の捻挫
  • 手首の火傷

  

家から一歩外へ出れば、そこはもうアウトドアの現場。「もしも」のトラブルはいつ起きるかわかりません。そのときに具体的にどのような手当てを行えばよいのか、応急処置のポイントを国際山岳看護師として山や医療現場で活躍するお二人に話を聞きました。

  

切り傷・擦り傷の正しい手当は?

  

アウトドアにおいてもっとも多いのが、調理中の包丁による切り傷です。出血時は慌てずに、出血点をピンポイントで押さえる止血処置がとても重要です。

場所によっては致命傷になりかねないのが切り傷で、

「出血の際は、傷口を上からガーゼなどで覆って押さえるのではなく、出血している出血点を点で押さえることの方が有効です」と、中村さん。面ではなく、点で押さえるのが正解です。自身の出血なら素手でもよいですが、他人の手当のときは必ずゴム手袋をはめ、指1本で血が出ている部分を10~15分間押さえてください。途中で手を離して様子を見るのはNGです。

10~15分後に止血できていたら次のケアへ。それでも止まらなければ病院へ急いでください。

砂利道で転ぶなどの擦り傷は、擦った部分を、綿棒などを使用し砂利などの付着物を洗い流しておきましょう。念入りに洗ったら水気をとり、保護のためワセリンを塗って滅菌ガーゼを当てテープを貼ります。

「ワセリンで傷口を乾燥させないことが、痛くならないポイントです。」(堀さん)

  

  

虫に刺されたらどうする?

  

ヤブ蚊やブヨなどに刺されたら、そこを水で洗うなど清潔にして、消毒をした指で炎症やかゆみを抑える市販の塗り薬などを塗ったり、かゆみを一時的に抑えるため冷やすなどの処置をします。ハチの場合はよく水洗いし、30分~1時間はアレルギー反応によるアナフィラキシー症状など、体調に変化がないか様子を見ましょう。

「虫よけスプレー、虫よけグッズを使う対策のほか、虫に刺されにくい機能ウェアを選ぶのもおすすめです。繊維に虫を寄せつけない加工が施されているので、着るだけで虫よけができます」

もちろん虫の多い場所では、肌の露出を少なくすることが基本です。

  

  

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