夏の車中泊は暑くて辛すぎ……少しでも快適に過ごす重要なポイント3選

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  • 海辺でのデイキャンプ
  • 夏の上高地

結論から言って、夏の車中泊はおすすめできません。その理由は、エアコンを付けずにクルマの窓を閉めきっていれば、車内温度はすぐに60〜70℃まで上昇し、熱中症や脱水症状を引き起こし、悲惨な事故を招くことなります。

つまり夏の車中泊は、決して快適なものではなく、それでもバンライフやワーケーションを楽しみたいというのであれば、北海道など比較的気温が上昇しないエリアまでクルマを走らせる必要があります。

                    

酷暑でアウトドアを楽しむならデイキャンプがおすすめ

猛暑、酷暑の日本でアウトドアを楽しみたいのならデイキャンプを計画し、宿泊はエアコンが効いた民宿や旅館、ホテルやコテージを利用しましょう。汗だくになって暑い車内で我慢大会をするのは苦行でしかなく、また暑いからといって一晩中エンジンを始動させてエアコンを全開にするのは、自然環境に悪影響を与えるだけでなく、近隣住民や他のキャンパーへの迷惑行為になってしまいます。

                  

海辺でのデイキャンプ

                     

もちろん「どうしても夏休みに車中泊をしたい!」という人のために、夏の車中泊の知っておきたい重要なポイントを、3つほどアドバイスさせていただきます。

                        

【夏の車中泊ポイント.01】標高の高い場所を選ぶ

気温は標高によって大きく変化し、基本的には100m高くなると0.6℃下がると言われています。ということは標高1000mのキャンプ場では6℃、1500mでは9℃も低く、都心部で30℃を超える熱帯夜でも標高の高いところであれば、涼しく快適に過ごすことができます。

都心部ではエアコンの室外機による放射熱やコンクリートの建物、アスファルトの蓄熱により気温が高いままの状態が夜間でも続きます。自然に囲まれたキャンプ場では、夜間になれば涼しくなり、車中泊にとって快適な環境といえるでしょう。

                       

夏の上高地

                       

逆に標高が高いキャンプ場では、明け方の気温が下がり過ぎて肌寒く感じることもあり、夏であっても毛布などを用意しておかないと、寒くて眠れないなどの夏の逆転現象を味わうことになるので注意してください。

標高の高いキャンプ場としては、東北の奥羽山脈、新潟の越後山脈、長野や山梨、静岡などを跨ぐ明石山脈や木曽山脈、京都の丹波高地、奈良や和歌山の紀伊山地、中国地方の中国山脈、四国の四国山地、九州の筑紫山地や九州山地など、山岳系のキャンプ場を選びましょう。

                   

【夏の車中泊ポイント.02】車内を快適にする基本的な方法とは

夏の車中泊では、他のシーズンとは違った気の使い方が大切です。窓を開けて車中泊することになるため、風が吹き抜ける方角を考えること。車体に対して風の向きが正面になってしまうとフロントガラスやリヤガラスに当たってしまい、風が車内を吹き抜けることはありません。ボディサイドで風を受ける場所を選び、風が車内を通過するような位置を選ぶことが重要です。

                      

                    

また、車中泊をするには日中から準備を始めておきましょう。フロントガラスやサイドガラスから日差しが入ると、ダッシュボードやシートなどが熱せられ、蓄熱することで車内の温度が下がりにくくなります。

クルマを駐める場合には、なるべく日が当たらない場所を選び、面積の大きいフロントガラスやリヤガラスには遮熱スクリーンなどで断熱しておくこと。とくにボディカラーが黒や紺などであれば、ボディ自体が熱くなる傾向があるので、日暮れ前に近くのガソリンスタンドで洗車機に入れ、一気に蓄熱したボディの温度を下げてしまうのも裏ワザです。

                      

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