「ログハウスな軽トラ」に「キャンプ仕様の営業車」! クセ強めなクルマが集結した「地方自動車ショー」の中身

〜ソトラバならもっと外遊びに出かけたくなる! 情報満載のウェブメディアが新オープン!! 〜


2023年9月2日(土)から3日(日)にかけて、石川県の産業展示館4号館で「北陸カスタムカーショー2023in金沢」が開催されました。

北陸カスタムカーショー2023会場の模様

会場内には定番のチューニングカーのほか、いま流行している車中泊ができてキャンプ場で“映え”ること確実な「アウトドアなクルマ」も多数展示。そこでソトラバな皆さんでも欲しくなるようなクルマたちをご紹介していきます。

「4インチシャコアゲ」のデリカミニ

今年の5月にデビューし、販売・登録も堅調に推移している三菱・デリカミニ。キャッチーなキャラクター「デリ丸。」と人気女優が登場する、アウトドアを意識したTVCMを見たことがある方も多いはず。

そのデリカミニをベースにして、4インチ(10センチ強)のリフトアップをはやくも実現したのが「パドック(北海道)」。かねてから軽自動車のリフトアップに着目しハスラーやエブリイ、スペーシアといった軽自動車の「本格シャコアゲ」を提案してきた、四駆業界における老舗中の老舗です。

北陸カスタムカーショー2023に展示していた、パドックのデリカミニ(4インチリフトアップ)

素人目にみると「危ないなぁ」と思いますがそこは四駆屋さん、ただアゲるだけではなく走破性や旋回性も含め、ちゃんと四駆の足になっているそう。なにより、5月末に出たデリカミニにも関わらず、すでにここまで仕上がっているのが凄いです。

もともと外アソビシーンに似合うデリカミニですが、車高がアガるとオフロードな雰囲気がより強まり、他の軽ハイトワゴンとは全く違う立ち位置のクルマに見せてきます。

「ジムニーあるある」の「収納問題」とおさらば

滋賀県にある「アトリエアールヌーボ」。自動車パーツはもちろんのこと、マネキン人形や商業施設の立体造形物まで作る、いわゆる造形屋さんです。以前はいわゆる企業向け商品だけを展開していましたが、現行ジムニー&シエラから一般ユーザー向けオリジナル商品の展開を始めました。

北陸カスタムカーショー2023に展示されていた、アトリエアールヌーボのジムニー

ウインチが装着可能なフロントバンパーと、ランドローバー・ディフェンダー用の丸テールランプを装着した薄型リヤバンパーを装着した同社デモカー。3種類ある同社グリルの中から、この日は横スポークを丸パイプ上に成形した「タイプ2」モデルを装着。シュノーケルも装着され、悪路走破性はかなりのもの。

ここまではいわゆるジムニー屋さんのデモカーでよく見るスタイルですが、注目がジムニー&シエラのルーフサイズにぴったりのオリジナルボックスと、リアゲートのヒンジとスペアタイヤブラケット固定用のボルトを使ってつけられるリアボックスです。

北陸カスタムカーショー2023に展示されていた、アトリエアールヌーボのジムニー(リアビュー)

本格四駆性能とそのレトロな見た目で老若男女から愛される同車ですが、とにかく荷物が入りません。ソロキャンならまだしも、これがデュオやファミリーになるともう少し収納が欲しいところ。

そこで屋根&リアゲート用のボックスが活躍、というワケです。デモカーのそれはラプターライナー塗装がされていましたが、例えば迷彩柄やウッド柄に塗装したうえでの納品も可能だそう。個性を出したい方にうれしいオプションサービスです。

映画も見られるログハウスな軽トラ

岐阜県高山市にある「Lanps」は、ダイハツ・ハイゼットトラックの荷台にカーゴボックス乗せたデモカーを展示。カーゴボックス自体は他社からも発売されていますが、3方開きタイプなのが同社のウリ。

もちろん仕事や移動販売等でも役立つこと確実ですが、それをいま流行りの車中泊キャンプのツールとして、遊びのフィールドを広げよう、というのがデモカーのコンセプト。

北陸カスタムカーショー2023に展示されていた、ランプスのハイゼットトラック

中をのぞいてみるとウッドパネルで覆われ、暖色系スポットライトで照らされたログハウス風空間。さらに大型モニターが埋め込まれ、シアタールーム化されていました。

北陸カスタムカーショー2023に展示されていた、ランプスのハイゼットトラックの荷室内

なお標準モデルはアルミフレームを使用し、断熱材を挟み込んだサンドイッチ構造のパネルで覆われた形状。デモカー仕様オプションとなります。

「サラリーマンの足」がディフェンダー風顔面に激変

アフターパーツ系自動車ショーの最高峰「東京オートサロン」や「大阪オートメッセ」で意欲的なデモカーを毎年展示してくれるのが、ここで紹介するesb(大阪府)。こちらは「仕事だけじゃなく遊びでも使える仕様にしよう」というコンセプトのもとに作り上げたボディキットを装着したトヨタ・プロボックス。

北陸カスタムカーショー2023に展示されていた、esbのプロボックス

見た目はランドローバーのディフェンダーをオマージュしたような装い。オリジナルバンパーとライトカバーを付け、リフトアップしてホイールとタイヤを交換。「これからプロボックスを買ってキャンプをしたいな、という人からの問い合わせが多いですね」。

北陸カスタムカーショー2023に展示されていた、esbのプロボックスの足元

ハイエースほどの居住性はないけれど、車両価格も含め使い勝手もいいプロボックス。じつはいま、個性的なクルマに乗って外アソビをしたいという人が増えていて、そこからさに個性を出したい人に、こんなスタイリングがアリですね。

「得意先」より「キャンプ場」が似合うプロボックス

オーバーテックの最新デモカーは、北米の警察車両に装備されているグリルガードをモチーフにして製作されたワイルドプッシュバーにサイドガードバーとリアプロテクトバー、オプションライトバー(イエロー&ホワイト)、リアラダー(参考出品)で完全武装したアゲ系プロボックスです。

北陸カスタムカーショー2023に展示されていた、オーバーテックのプロボックス

ホイールはバウンティノエルのプロボックス専用14インチ。タイヤはトーヨー オープンカントリーR
/Tの165-80R14を装着。RAV4純正色のアーバンカーキと艶消しブラックの塗り分けでオールペン。

パンチの効いたワイルドプッシュバーには、化粧された3Dナンバーフレームにプッシュバー専用のステー付きのLEDワークライトが色気を添えています。

そんなキャンプ“映え”確実のプロボックスの横に、「ランドネストドーム」をはじめとしたスノーピークのアイテム類を添え、デュオキャンプスタイルを演出。

北陸カスタムカーショー2023に展示されていた、オーバーテックのプロボックスとスノーピークのテント

このほかにもトレーラーを引いた軽バンや車中泊仕様のハイエース、さらにキャンプ意識の屋リスクロスなお、少し前のカーショーでは決して見られなかったアウトドアなデモカーが多く見られたのが印象的でした。

なお来年度は今回の「石川」、春に開催された「仙台」、そこに「熊本」を開催地として新たに加え、年3回のスケジュールで実施される予定です。

【イベント詳細情報】

  • 名称:北陸カスタムカーショー2023 in金沢
  • 開催日:2023年9月2日(土)から3日(日)
  • 会場:石川県産業展示館4号館(展示ホール面積6675平米、計3500台の車両)
  • 後援:日本自動車用品・部品アフターマーケット振興会など
  • 出展社数:73社
  • 出展車両台数:121台
  • 特別展示車両:VARIS FAIRLADY-Z ARISING-01

https://www.motorjamc1.com/

TOP