もはや超希少な存在! 公園などで見られる東京の絶滅危惧植物 5選【関東エリア】

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  • 秋の七草にも数えられるキキョウ
  • 自生地を減らしているキキョウ
  • カタクリの花面に咲くさやま花多来里の郷
  • スプリングエフェメラルの一つでもあるカタクリの花
  • たくさんの花を咲かせるカリガネソウ
  • 不思議な形のカリガネソウ
  • 鈴生りに咲くレンゲショウ
  • IUCNと環境省の絶滅危惧種のランク
  • 明るい黄色が林の中で目立つキンラン
  • 林の中に咲くキンラン
  • 森の妖精に例えられるレンゲショウマ

絶滅危惧種というと、今にも無くなりそうなイメージを持つ人も多いと思いますが、実は絶滅危惧種にはいくつか種類があり、自然環境では絶滅しそうだけれど、人の手により残っているというような植物もあります。今回はそれぞれの違いをご紹介しつつ、東京の絶滅危惧植物が見られる場所と共に5つの植物をご紹介します。場所に関しては多くの方が訪れても問題が無い場所をご紹介します。

絶滅危惧種とはどんな種のことをいうのか

実は絶滅危惧種のカテゴリー(ランク)化している機関はいくつかあり、少し異なる部分があります。国際的なランクの設定は国際自然保護連合(IUCN)が作成していますが、日本の環境省はそれを元にランクを作成しています。さほど違いませんが、それぞれのランクは下記の図を参考にして下さい。

さらに、種の絶滅の危険度を科学的・客観的に評価しランクをつけてリストにまとめたものを「レッドリスト」と言い、レッドリストに掲載された種について、生息状況や存続を脅かしている原因等を解説した書籍を「レッドデータブック」と言います。また環境省では『いきものログ』、東京都では『東京都レッドデータブック』としてサイトを用意し、動植物の名前から絶滅危惧・準絶滅危惧種に入っていないか調べることができます。

今回はそちらのサイトも参考にしながら、絶滅危惧植物とそれぞれの植物を鑑賞できる場所をご紹介します。

輝くような黄色が美しいラン【キンラン】

里山の放置、各種開発、森林伐採などで数を減らしているキンランは薄暗い林の中で、4月~6月にかけて輝いて見える黄色い直径1cm程度の花を、3~12個ほど咲かせるランの一種です。環境省のランクでは絶滅危惧II類(VU)に指定され、東京都でも準絶滅危惧(NT)などに指定されています。

その場にいる菌類と共生しているため、同じ菌類がいないと栽培が難しく、人工栽培が極めて難しい花です。花期は4~5月で、高尾山などでも見られますが、神代植物公園や東京港野鳥公園で見ることができます。

白と紫の上品な色はまるで妖精【レンゲショウマ】

薄紫と白の上品な色合いが特徴で、森の妖精と言われるレンゲショウマは7~8月に咲く可憐な花。複数の都道府県で絶滅危惧IA類(CR)やVUなどに指定され、東京の本土部では、絶滅危惧IB類(EN)指定です。樹林の管理放棄などの他、場所によってはシカの食害が影響することもあるそうです。

東北地方南部~近畿地方にかけて分布する日本固有種の多年草の山野草で、湿り気のある暗い林内で群落を作ります。

青梅の御岳山に群生が知られています。また神代植物公園でも見る事ができます。

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