里山ハイキングのご褒美は「日本一の里山」に自生する希少種「エドヒガン」の巨樹との出会い

〜ソトラバならもっと外遊びに出かけたくなる! 情報満載のウェブメディアが新オープン!! 〜

  • 里山に自生するエドヒガン
  • 能勢電鉄の能勢妙見口駅
  • 花折街道のモニュメント
  • 花折街道沿いの石仏
  • 菊炭友の会が整備を続けている森
  • 自生する野生種のエドヒガン
  • 自生する野生種のエドヒガン

   

兵庫県と大阪府の府県境に位置する黒川地区は、古くから茶会で使用される炭の最高級品「一庫炭(菊炭)」を生産してきたエリア。材料となるクヌギの木は、約10年の周期で伐採しますが、根っこは生きているので、きられた幹の脇から新しい芽が伸びてきます。10年ほど経つとまた収穫に適した太さに育つため、元祖「持続可能な産業」として地域経済を支えてきました。

常に人の手が入り、良好な環境が保たれている「里山」として、ここは古くから変わらぬ環境が今なお維持されています。まるで昔ばなしの絵本のような美しい風景は「日本一の里山」と言われています。

  

    

レトロな列車に揺られ美しき里山の入り口へ

  

この地区へのアクセスには、ローカル線の趣が魅力的な「能勢電鉄」を利用します。鉄道ファンにも人気の鉄道です。

能勢電鉄は阪急電鉄と相互乗り入れをしており、阪急宝塚線の川西能勢口駅から、まずは能勢電鉄線の山下駅に向かいます。ここで妙見口行きに乗り換え。妙見口行きは昭和レトロな二両編成で、大阪府とは思えないほどの、のどかな景色のなかを走って、里山の入り口「能勢妙見口」駅まで運んでくれます。

  

   

美しい里山風景のなかに続く「花折街道」

   

周辺は、江戸時代頃に能勢妙見宮への参詣道として賑わったところ。黒川地区へと向かう花折街道沿いには石仏が祀られていて、のどかな田園風景と共に、心を和ませてくれます。道沿いの家々も玄関先に花を植えたり、ひな祭りの頃には雛人形を飾ったり、道行く人を楽しませる工夫をしています。

  

   

妙見ケーブル駅の前を通り過ぎ、黒川公民館を経て、「黒川桜の森」へ。田園風景となだらかな低山を眺めながら歩くこと小一時間の、のどかなハイキングです。

  

    

一帯は、ボランティア団体「菊炭友の会」が整備を続けている森です。元々、放置林となってうっそうとしていた森に、兵庫県では絶滅危惧種となっているエドヒガンの巨木が点在していることがわかり、保護育成のために整備されるようになりました。除伐した木で炭焼きも行っています。

森では「群雲桜」「微笑み桜」「長老」などと名前を付けられたエドヒガンの巨樹と出会うことができます。

  

   

TOP