ソトラバ

標高200m以下でも舐めたらアカン大迫力! ローカル鉄道で行く300mの一枚岩が立ちはだかる「小野アルプス」を歩く

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover

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  • 粟生駅
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兵庫県の中南部に位置する小野市。西日本最大級の「おの桜づつみ回廊 」、40万本のひまわりが咲く「ひまわりの丘公園」など、花の名所が多いことで知られる町です。伝統産業としては、全国シェアの70%を占めるそろばん、はさみや包丁などの家庭用刃物の産地でもあります。

登山好きの間で定番人気なのが、ご当地アルプスがブームになる前から「小野アルプス」と呼ばれていた山並みです。小野市の名前がついていますが、隣接する加古川市との市境にある山です。東西約4kmに渡って、標高100m~200m前後の山々が連なっており、かつては「日本一低いアルプス」というのをキャッチフレーズにしていましたが、近年はもっと低いご当地アルプスが続々と登場しているので、もはや日本一の地位は失われたかもしれません(?)

ローカル鉄道の旅を楽しみながらスタート点へ

小野アルプス縦走の起点となるのは「粟生駅」。JR西日本山陽本線加古川駅を起点とするJR加古川線の駅です。加古川線は、今年開業100周年を迎えました。

JR加古川線

粟生駅は、JR加古川線のほかに、地元ローカル鉄道2社が乗り入れる共同駅です。神戸の湊川を起点とする神戸電鉄粟生線の終点でもあり、もう一つのローカル鉄道「北条鉄道」の起点でもあるという、鉄道マニアには垂涎の駅なのですが、なんと無人駅。

北条鉄道

どの線も存続が心配になる感じなので、なるべく利用するべく? 小野アルプスには年に数回は訪れるようにしています。無人駅のわりに駅舎は立派で、かつては、卵かけごはんで人気の食堂があったりして、盛況だった時期もあるのですが……。

粟生駅

ちょっと寂しい駅舎を出発し、まずは鴨池を目指して歩きます。のどかな農村風景のエリアからゴルフ場の中を通り抜けると、そこは水鳥たちのサンクチュアリ!

「播磨中部丘陵県立自然公園」の中心部にあるのが鴨池です。その名の通り、秋から春にかけては、カモなどの渡り鳥がたくさんやってきます。シベリアから南下してくるコハクチョウの渡りの南限の地でもあるのですが、あいにくこの日は見ることができませんでした。

鴨池

鴨池を過ぎて、いよいよ小野アルプスの登山口のひとつ、岩倉入口へ。この道は、登山道として作られたものではなく、古くから人の往来があった古道のようです。古い時代の道標が建っていました。

石の道標