幅広い年代が気軽に挑戦できるアウトドアアクティビティとして人気の「低山登山」。しかし低山登山を「初心者向け」と油断していると、思わぬ怪我や事故に繋がる可能性があります。そこで今回は、安全に低山登山を楽しむための注意点をご紹介しましょう。
道がわかりにくくて迷子になる可能性
低山登山で最も注意すべきなのが、「道がわかりにくい」という点。「近所の低い山に登ってみよう」といった場合、ウェブ上に情報が出ていなかったり、パンフレットやガイドブックも用意されていないことが多々あります。登山者の集まらない低い山だと道の整備が十分ではなく、木や草が生い茂って道が見えづらい、標識があっても確認できないということも。

樹林帯が多い低山には林業従事者が使う作業道などがあり、それを登山道と間違い迷ってしまうことも考えられます。安全に低山登山を楽しむには、登山者がどの程度いる山なのか、登山道や標識はわかりやすいかなど、事前のリサーチが大切です。実際に登ってみて途中で迷いそうなら、無理に進まず引き返す判断力も重要でしょう。

高山に比べて植物が成長しやすい低山は、山頂まで樹木が生い茂っていることも多く、薄暗くて見通しが効かないケースが想定されます。うっかり登山道から外れてしまうと、見渡す限り似たような木ばかりで方向感覚も失われがち。迷わないよう、自分の位置を把握しておくことが肝要です。低山登山と侮らずに、あらかじめ地図とコンパスやスマホのGPS機能付き地図アプリを準備しておきましょう。
低山のほうが危険な生物に遭遇しやすい?
植物だけでなく、虫などの生物も高山より低山に多く生息しています。特に注意するべき生物はスズメバチ。夏から秋はスズメバチが活発化する時期であるため、被害が増えます。また、地域によっては熊と遭遇する可能性も。蜂を刺激する黒っぽいウェアは避けたり、熊鈴などを持ったりするなど、危険な生物への対策も必要ですね。
