キャンプといえば、静けさに包まれた自然のなかで眺める「夜空」も醍醐味の一つ。空にかかる天の川を見ると、星空の雄大さを感じますよね。今回はキャンプの夜を照らす天の川について紹介していきましょう。
ギリシャ神話では「母乳」が由来!?
そもそも天の川とは「銀河」と呼ばれる星の集まり。じつは地球も「天の川銀河」に含まれています。銀河は本来、円盤状の見た目。しかし銀河の中から天の川を見ているため、円盤状ではなく透き通る雲のような光の帯に見えるのです。

天の川といえば、日本では「織姫と彦星」の伝説がおなじみですよね。しかし、海外では異なる言い伝えも。ギリシャ神話では、天の川は女神ヘラの「母乳」が由来とされています。赤子が母乳を飲もうとした際にあまりにも強く吸うため、ヘラが驚いて母乳が天に飛び散り、それが天の川になったそう。このエピソードから、天の川は英語で「Milky Way」と呼ばれています。
天の川観測に最適なシーズンと方角は?
ちなみに天の川には、観測するのに適したシーズンがあります。それが5月後半から10月にかけて。じつは冬にも天の川は見えますが、夏と比べて星の密度が薄く、天の川自体もやや淡め。地球の回転の影響で、冬は銀河系の中心方向ではなく、端の方向が見えているためです。

また、天の川は一年中おなじ方角に見えるわけではありません。例えば21時頃に見た場合、七夕のある7月頃は東の空、8月は南の空へ。季節によって位置を変えているのです。