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キャンプ道具が持つモバイルバッテリー機能とは?  非常時のスマホの充電対策を考えてみた

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  • スマホ充電ゼロイメージ
  • MINIMALIGHTの端子
  • ランタンとスマホ接続
  • ラジオの端子
  • スマホとモバイルバッテリー
  • ポータブル電源使用シーン
  • 中山さん

お出かけしてるときのスマホのバッテリー残量って気になりませんか。筆者は外出時には必ずスマホを満充電にして、モバイルバッテリーも携行するようにしています。でも、私の妻は充電にはけっこう無頓着で、残量表示が赤くなってから充電するといった具合です。私のモバイルバッテリーの出番もよくあります。

このように、スマホの充電に対する意識は人それぞれだと思いますが、それはそれとして、災害など非常時のことを考えると、屋内外を問わず、常にバッテリー対策はしておいたほうがいいだろうなと感じています。そんなこともあってなのか、最近のキャンプ道具にはモバイルバッテリー機能が付いたアイテムが見受けられます。そこで今回は、「WILD-1ゆめが丘ソラトス店」のキャンプ担当、中山裕麻さんと、非常時のスマホ充電について考えてみました。

キャンプ道具のバッテリー容量は少なめ

まずは、モバイルバッテリー機能が付いたキャンプ道具を、ざっと挙げてみましょう。ランタン、ハンディライト、携帯型ラジオ、扇風機など、当たり前ですが、バッテリーや電池で駆動するアイテムという顔ぶれですね。

スマホを充電する場合、スマホのバッテリー容量よりも大きな容量を持っていないと、スマホをフルに充電することはできません。スマホは機種にもよりますが、3,000~5,000mAhの容量を持つので、給電する側の機器はそれ以上の容量が必要になります。

MINIMALIGHTの端子

例えば、ハンディライトの「MINIMALIGHT」(5050WORKSHOP)の場合、2,600mAhのバッテリーを内蔵しています。「フル充電するには容量が足りないので、ゼロになってしまったスマホバッテリーを、使用できるレベルまで数十パーセント充電するような使い方になると思います」(中山さん)

スマホのフル充電は難しいので最低限の給電を!

また、防災向けとして注目されているコンパクトなランタンや携帯型ラジオも、モバイルバッテリー機能を打ち出しています。

「例えば、コールマンの『ラギッドパッカウェイランタン』という製品は、防災用にぴったりな小型ランタンで、明るさも十分です。ただ、明記はされていませんが、乾電池+充電池式なのでバッテリー容量はあまり大きくないと思います」(中山さん)

ランタンとスマホ接続

こちらも、フル充電を目指すのではなく、いざというときにスマホに最低限の給電をするというのが、想定される使い方でしょう。

キャンプ道具が使えなくならないように注意

「心配なのは、スマホへの給電に使うことで、そのキャンプ道具本来の使い方ができなくなることです」(中山さん)

ライトなら照らす、ラジオなら情報を入手するなど、いずれの機器にも非常時に不可欠の役割がありますから、本来の機能にプラスαでモバイルバッテリー機能があると考えたほうがよさそうです。便利な機能であることは間違いありませんが、使うときは注意したいですね。

ラジオの端子

ただ、メーカーや製品によっては、5,000mAhを超える大容量バッテリーを搭載している製品もあります。例えばCLAYMOREの扇風機では、10,000mAhを超えるバッテリー容量を持つモデルもラインナップされています。そういった製品なら、余裕を持った充電ができるでしょう。