モバイルバッテリーを複数持っておくと安心
では、アウトドアでの活動中や、あるいは非常時などで電源供給が危ぶまれる場合など、スマホの充電はどう対応したらいいでしょうか。
「やはり基本は、モバイルバッテリーを用意しておくことですね。可能なら予備のものも用意しておくのが安心です」(中山さん)

日常的にモバイルバッテリーを携行している人も多いと思いますが、モバイルバッテリー自体も充電できなければ、いつかは使えなくなってしまいます。想定外のことも考えて、複数の充電手段を確保しておく必要があります。
電源対策をしっかり考えるなら「ポータブル電源」
さて、スマホ充電に限らず、しっかりと非常時の電源対策を考えるなら、「ポータブル電源」を用意するのがベストです。
ポータブル電源があれば、キャンプのときも、自宅での停電時などでも、慌てることなく電気を利用できます。500~1,000Wh程度の容量があれば、1~2日間は最低限の生活が確保できるでしょう。もちろん、スマホの充電も余裕です。

搭載しているバッテリー容量が大きければ、より長時間使えたり、いろいろな電気製品が使えたりするので、非常時はさらに安心です。ただし、そのぶん本体も大きく、そして高価になりますから、使い方を考えて選択しましょう。
自分や家庭にとってよりよい対策を考えておこう
いまやスマホは、情報の入手や連絡手段として欠かせない存在なので、それが途絶えてしまってはいけません。そのため、スマホの充電対策は常に考えておきたいものですね。
ただし、先述したように、一般的なキャンプ道具の給電機能ではフル充電ができず、しかも、その道具自体も充電不足で使えなくなってしまう心配があります。「あくまでも緊急時に、スマホが使える程度まで充電するといった使い方が望ましいでしょう」(中山さん)
本格的に電源問題を解決するなら、モバイルバッテリーや、より余裕のあるポータブル電源を用意するのが理想です。非常時に慌てることのないように、自分にとって、また、家庭にとってよりよい対策を考えておくようにしましょう。
【取材協力】
WILD-1ゆめが丘ソラトス店(神奈川県横浜市泉区ゆめが丘31番地 ゆめが丘ソラトス1 2F)
https://www.wild1.co.jp/shop/yumegaoka/中山裕麻さん
【プロフィール】大型テントの設営、液体燃料のランタンなど手間のかかる作業が大好きというWILD-1のキャンプ担当。幼少期からキャンプに慣れ親しみ、最近は家族や友人とのグループキャンプを楽しんでいる。手芸が得意という一面も!