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富山地方鉄道で自転車ごと立山駅へ、帰りは里へ下るサイクリングツアーが11月7日開催

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover


「立山」と聞くと、雄大な立山連峰や、山へ向かう観光を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。ですが、その山から里へ目を向けると、立山信仰の歴史や水とともに生きてきた人々の暮らし、里山の風景が続いています。

車では速すぎ、歩くには少し遠い。そんな距離感の土地を自転車の速度でたどるイベントが、富山地方鉄道・立山線を舞台に開かれます。2026年11月7日(土)開催の「立山線プロジェクトRail & Cycleダウンヒル・アドベンチャー」は、自転車ごと列車に乗って立山駅へ上がり、そこから里へと走り下るサイクリングツアーです。定員はAコース・Bコース各10名の計20名で、先着順で申し込みを受け付けています。登る立山とはひと味違う、山から里へ下る旅の中身を見ていきます。

往路は車窓から復路はペダルで同じ風景を二度味わう

このイベントの特徴は、自転車をそのまま列車に乗せて移動する「サイクルトレイン」の形をとっていることです。当日は五百石駅に集合し、自転車と一緒に立山線へ乗車して立山駅まで向かいます。立山駅からは自転車に乗り換え、ガイドとともに各コースを巡りながら里へと下り、最後は五百石駅で解散となります。山へ向かう区間は列車に任せ、そこから先を自分の自転車でつなぐという組み立てです。

編集部が注目したのは、行きと帰りで同じ地域の見え方が変わる点です。朝は車窓越しに立山へ向かう景色を眺め、帰りはその土地を自分のペダルで走って戻ってくる。鉄道での移動そのものを旅の一部に組み込んでいるため、列車に揺られる時間も楽しみのひとつになりそうです。

林道を駆け抜ける自転車

信仰の道と水の道で選ぶ約27kmと約33kmの2コース

用意されたコースは、テーマも路面も異なる2つです。どちらを選ぶかは、自転車の経験と、立山のどんな物語に触れたいかで決まってきます。

「神の山から暮らしへ」と題したAコースは、立山駅から五百石駅まで約27kmを走ります。布橋灌頂会の開催地である布橋・閻魔堂や立山博物館、雄山神社中宮祈願殿などを巡り、立山の信仰と歴史が里山の暮らしへつながっていく風景をたどる内容です。コースの大部分が下り基調のため、景色や地域の物語を味わいながら走れ、サイクリング初心者でも参加しやすいルートとされています。昼食は土肥邸母屋「台所」でとります。

一方のBコース「水の記憶を走る」は、立山に降った雪や雨が川や用水を通じて里へ流れ、人々の暮らしを支えてきた道のりを自転車で追う約33kmのルートです。林道(白樺平)や大山歴史民俗資料館、横江頭首工、佐々堤などを巡り、水と人々がどう向き合ってきたかを体感します。林道や未舗装・砂利の区間を含む、Aコースより少し冒険的な設定。ゴールは五百石駅で、昼食は駅内のnilu curryで味わいます。

2026年11月7日に開催されるサイクリングイベント「立山線プロジェクトRail & Cycleダウンヒル・アドベンチャー」のコースプラン2種類

選ぶ際に押さえておきたいのが参加条件です。Bコースは、ある程度の自転車走行経験がある人が対象とされています。自転車を持参してBコースに参加する場合は、MTBやグラベルなどオフロード走行に適した車種・タイヤが推奨され、パンクに備えた予備チューブや修理キット、携帯工具の携行も呼びかけられています。参加資格は中学生以上ですが、レンタル自転車(E-MTB)の適応身長は155cm以上なので、借りる予定の人は身長条件もあわせて確認しておきましょう。

イベント後も無料アプリで走れるルートとE-MTBで培った発想

定員は20名と限られていますが、イベントに参加できない人にも活用の道が用意されています。A・B両コースのルートは、無料のサイクリングアプリ「SEEKCROW」でも公開されます。参加者は事前にルートを確認でき、イベント終了後も地域のサイクリングルートとして残る仕組みです。当日の1回で終わらせず、後日あらためて自分で走ったり、立山線に乗って再訪したりするきっかけにすることも、このプロジェクトの狙いとされています。

サイクリングアプリ「SEEKCROW」のデモ画面

企画・運営を担う縁溜は、立山町を中心にE-MTBで里山を巡る「里山マウンテンバイクツーリズム」を展開し、自然に加えて地域の歴史や文化、人との出会いまでをひとつの体験としてつないできました。活動の中で大切にしている「オワコンを、ゾッコンに。」という言葉には、使われなくなった里山の道や忘れられつつある歴史も、見方を変えれば誰かが夢中になる地域資源になりうるという考えが込められています。

今回のRail & Cycleは、その考え方を里山の道から鉄道へと広げたもの。地域にすでにある鉄道や里山の道を新しい視点で楽しみ直すという意味で、縁溜のこれまでの活動の延長線上にある企画といえます。

マウンテンバイクで山頂に到達

初めてのサイクリングイベントとして下り基調のAコースを選ぶのも、林道を含むBコースで少し冒険するのも、参加する人次第です。自転車を持参しなくてもヘルメット込みのE-MTBレンタルで参加できるので、普段から走り慣れている人がE-MTBを試す機会にもなります。先着順での受け付けのため、気になった人は早めに申込フォームを確認してみてはいかがでしょうか。

■開催概要
イベント名:立山線プロジェクトRail & Cycleダウンヒル・アドベンチャー
開催日:2026年11月7日(土)
小雨決行。荒天時は11月8日(日)に順延し、8日も荒天の場合は中止。路面や林道の状態により、コース変更や中止となる場合あり
集合:8:50 富山地方鉄道 五百石駅(受付)
当日の流れ:9:20〜9:59 自転車と一緒に立山線に乗車し立山駅へ/10:10〜 ガイドとともに順次スタート/13:30〜14:00 昼食/15:00 五百石駅で解散
コース:Aコース「神の山から暮らしへ」約27km・ほぼ下り基調
    Bコース「水の記憶を走る」約33km・林道、未舗装区間あり
募集定員:Aコース10名、Bコース10名(計20名・先着順)

参加資格:中学生以上で、安全に自転車を走行できる人。Bコースは、ある程度の自転車走行経験がある人が対象。レンタル自転車の適応身長は155cm以上
参加費(2026年10月時点の主催者発表):E-MTBレンタル7000円(ヘルメット込み)、自転車持参5000円
参加費に含まれるもの:昼食代、立山線乗車料、施設観覧料、ガイド料、イベント保険
支払い方法:当日の受付時に現金払い(できるだけお釣りのないよう準備を)
装備:ヘルメットは必ず持参のうえ着用してください(E-MTBレンタルのみヘルメットのレンタルあり)。グローブ(軍手可)の着用を推奨。気温に応じた防寒着、雨具、飲み物は各自で用意
注意事項:一般公道を走るため、信号の遵守や左側一列走行など道路交通法を守ること

主催:富山県
後援:富山地方鉄道株式会社
企画・運営:株式会社縁溜

問い合わせ先:株式会社縁溜(sato@nonoie.jp)
申込フォーム:https://forms.cloud.microsoft/Pages/ResponsePage.aspx?id=DshZp7lVhEC81bc65UwKx_1DNA3hld1Lsbx7TNrMn7hUMURCMk1KTEowSExWREI3NTAxMEtWNVhaQS4u