ソトラバ

日本で1カ所だけ! アイアイやコモドドラゴンなど“国内唯一”の動物4種と会える施設

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover


世界の貴重な動物たちを観察できる動物園。しかしワシントン条約などさまざまな事情もあり、動物によっては飼育展示される個体数が年々減少傾向にあります。国内でラッコが見られるのは、現在鳥羽水族館のみ。さらに、2026年1月には上野動物園からジャイアントパンダの「シャオシャオ」「レイレイ」が中国へ返還され、国内でパンダを見ることができなくなりました。今回は、このような珍しい動物を“国内唯一”飼育している動物園などの施設を紹介していきます。

童謡でおなじみの夜行性ザルと大きな鼻のテングザル

まず紹介するのは、マダガスカルに生息する「アイアイ」です。同名の童謡でおなじみの動物ですが、日本でアイアイが見られるのは上野動物園のみ。2001年にマダガスカルから来園し、繁殖にも成功しています。とはいえ、いまだ生態には謎が多い動物。夜行性のため、展示施設は昼間でも薄暗く保たれ、独特の大きな目や細長い指を間近で観察できます。上野動物園では、ナッツを指で叩いて中身を確かめ、前歯で穴を開けて細長い中指で取り出す、アイアイならではの食事の様子も見ることができます。

希少動物のアイアイ

同じくサルの仲間で、ユニークな見た目で人気を集めるのが「テングザル」。ボルネオ島の固有種で、世界的にも生息数の少ない希少なサルですが、現在日本で見られるのは神奈川県のよこはま動物園ズーラシアだけです。

特徴は何といっても大きく垂れ下がった鼻。オスほど鼻が発達することで知られています。動物園の公式サイトによると、食事の際には鼻が邪魔になることもあるようで、片手で鼻を押し上げながら食べ物を口に運ぶ姿が見られることも。ユーモラスな仕草が来園者を楽しませています。10月9日を「テングザルの日」と呼ぶズーラシアでは、10月24日に展示場前での特別ガイドなどのイベントも予定されています。

大きく垂れ下がった鼻が特徴のテングザル

東山動植物園でただ1頭暮らす生きた恐竜コモドオオトカゲ

続いて、“生きた恐竜”と呼ばれ、コモドドラゴンの名でも親しまれる「コモドオオトカゲ」は愛知県の東山動植物園でしか見られません。かつては上野動物園でも飼育されていましたが、現在国内にいるのは2024年にシンガポールからやってきた「タロウ」1頭だけ。実はタロウは、上野動物園がシンガポール動物園に貸し出していたメスの子どもでもあります。

巨大な体と鋭い爪を持つ迫力ある姿は、まさに恐竜を思わせる存在感です。なお、静岡県河津町のiZooにもインドネシアから繁殖用のペアが秋以降に来園する見込みで、今後は国内で見られる場所が増えるかもしれません。

コモドドラゴンの名で親しまれる「コモドオオトカゲ」

熱川で半世紀以上暮らす人懐っこいアマゾンマナティー

静岡県の熱川バナナワニ園で飼育されている「アマゾンマナティー」も、国内ではここでしか見られません。マナティーの仲間の中でも小型で、腹部に白いブチ模様があるのが特徴です。

同園では1969年に来園した「じゅんと」という個体が飼育されており、園の公式サイトによると、気に入った来園者がいるとガラス面の近くまで何度も浮かんでくることがあるのだとか。ゆったりと水中を泳ぐ姿だけでなく、人懐っこい仕草も見どころのひとつです。

アマゾンマナティ

国内の動物園などでは、こうした希少な動物たちを守りながら展示する取り組みが続いています。とはいえ、タロウやじゅんとのように、国内にたった1頭しかいない動物もいます。数少ない“国内唯一”の動物たち。その姿を実際に観察できる機会は、ますます貴重になってくるのかもしれません。

※記事に使用している画像はイメージです。実際に各施設で飼育されている個体とは限りません。