スノーハイク初心者はウェアやギアや行き先などわからないことがたくさん。今回は具体的にプランを立てる際のポイントを解説していきます。
近所の里山などうっすら雪が積もった程度の低山なら、防寒ウェアと滑り止めの軽アイゼンやトレッキングポールなどを準備すれば比較的気軽に雪上ハイキングを楽しめます。
でももっと確実に雪がある場所へ行きたい、しっかり雪の上を歩きたいという場合、安全に楽しむためにはどのような山を選べばよいのでしょうか。
「斜面に積雪」=雪崩の可能性があるということ
まずは最大のリスクである「雪崩」について。雪崩とは斜面に降り積もった雪が自重によって崩れ落ちる現象です。発生要因は「積雪」と「斜面」の2つ。平らな場所にいくら雪が積もっても雪崩は起きません。山には斜面がありますが、傾斜が緩ければ雪は滑り落ちにくく、逆に急すぎると積もる前に落ちてしまうため積雪は深くなりません。

一般的に傾斜角30度以上で雪崩が発生しやすくなり、35度〜45度が最も危険とされています。ただし30度以下や45度以上なら絶対に安全というわけではありません。植生や斜面の向きや雪質や気温など複雑な要素が絡むため雪崩の予測は非常に難しいものです。
リスクへの対策「弱層テスト」
本格的な雪山登山では雪崩リスクの少ないルートを選ぶのが鉄則です。どうしてもリスクのある斜面を通過せざるを得ない場合は積雪層の状態を確認する「弱層テスト」を行います。
また万が一に備え電波を発信する「アバランチビーコン」、埋まった人を捜索する「アバランチプローブ(捜索棒)」、掘り出すための「スノーシャベル」を携行します。こうした道具の使い方を学び救助訓練を行うことも遭難事故を防ぐためには欠かせません。

ビギナーにお勧めの雪のある山は
装備を揃えきれないけれど安全な範囲で雪歩きを楽しみたい方に一押しの山が長野県の「入笠山」です。南アルプス最北部に位置する標高1,955mの山で、中央道諏訪南ICやJR富士見駅からのアクセスが良く首都圏や関西圏からも訪れやすいのが魅力。スキー場のゴンドラを利用すれば一気に銀世界の山頂付近へ行けます。

山頂までは初心者でも歩きやすいトレッキングコースが整備されており、暖房の効いた駅舎内で身支度を整えて出発できるのも嬉しいポイント。冬の入笠湿原は一面の雪原となり山頂までは樹林帯が続きます。地形的に雪崩リスクが極めて低く、なだらかな山頂からは八ヶ岳や南アルプスや富士山のシルエットを間近に望めます。

近年はスノーシューのレンタルや体験ツアーも充実しています。まずは信頼できるガイドが同行するツアーに参加してみるのが雪山デビューへの近道。現地で歩き方のコツや山の知識をたくさん教えてもらえますよ!


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