「キャンプ × ビジネス心理学」 vol.03 「利他的行動」を見つけて協調性を高める

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「利他的行動」を探して実行

キャンプでは慣れている人が「〇〇くんはテント張りね」とか「次はジャガイモむいて」など、各参加者に作業を割り振ってくれる場合が多いので、それをきちんとやり遂げることが目先の目標です。自分だけサボったり、ラクしようとしたりして作業に遅れが生じると、全体の進行にも影響が出てしまいます。できるだけ時間通りに終わらせられるよう、作業に没頭しましょう。

また、それが終わって手が空いたとき、どういう行動を取るかも大きなポイントです。自分の作業が終わったからといって、一人だけ暇そうにしたり、他の人とふざけていたりすると、まだ作業をしている人の士気が下がってしまいます。

「そういうときは、人から言われる前に自分から今何ができるかを考えて、実行に移しましょう。ざっと周りを見渡して、手が足りないと思われるところに行って応援部隊として手伝うのです。絶妙なタイミングで食材を渡すとか、むいた野菜の皮をさりげなくまとめて捨てるとか、自分がやってもらってうれしいことをやるといいかもしれませんね」

周囲への目配りや気遣いが、その行動や評価に差を生むといっていいでしょう。

「やるべきことがわからない場合は、率直に『何をすればいい?』と聞いてしまうのがいいと思います。人のために何かするという『利他的行動』を探す絶好のチャンスです。これは仕事にも通じる姿勢で、自分の不利益は考えず、『相手のために』と動くことが重要です。人のために積極的に動いていると、『利他的行動』の輪が広がって、困ったときに助けてもらいやすくなりますし、チーム力も高まります」

                                 

                         

【プロフィール】

心理コンサルタントの晴香葉子さん

                      

■監修者:晴香葉子さん
■プロフィール:心理学者・心理コンサルタント・作家。民間企業勤務を経て心理学の道へ。心理学、コミュニケーション学、メンタルヘルスに関する確かな知識をもとに、テレビ番組の監修や出演、本の執筆、講演など各方面で活躍。早稲田大学オープンカレッジで「心理学」「行動経済学」「メンタルヘルス」の講師を担当。

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