キャンプ初心者は知らなくても当然! だからこそ知っておきたい「ベテランキャンパーが教える!」超お手軽メンテナンス術

〜ソトラバならもっと外遊びに出かけたくなる! 情報満載のウェブメディアが新オープン!! 〜

  • 雨に濡れたテント
  • OD缶のガスバーナー
  • 釣れた鯛を入れたクーラーボックス
  • コールマンのビンテージなガソリンランタン
  • ビンテージ感のあるアウトドアナイフ
  • 灯りを灯したガソリンランタン
  • テントの収納
  • テントの陰干し乾燥
  • シュラフの陰干し乾燥
  • キャンプ場のフォールディングチェア
  • 撥水の効いたフライシート
  • 撥水の効いたテント
  • 使い古したガソリンストーブ
  • 洗浄したクーラーボックス
  • キャンプ場のフォールディングチェア

キャンプ道具に限らず、クルマやオートバイ、自転車や家電製品、ゴルフクラブやスキー&スノーボードなど、趣味の道具は日頃からしっかりとメンテナンスを施すことで寿命を延ばし、ベストなコンディションで使い続けることができます。ここではキャンプ道具にスポットを当てて、誰でもできる簡単なメンテナンス術をご紹介します。

大自然のフィールドで楽しむキャンプは楽しいひと時ですが、過酷な条件下で使用することになるキャンプ道具には、じつは大きなストレスがかかっていることを知っておきましょう。キャンプを楽しんだ後はしっかりメンテナンスすることで寿命を延ばせるのはもちろん、道具自身も喜んでいるかもしれません。お手入れは面倒臭い作業のようにも感じますが、メンテナンスすることで不具合のある箇所を見つけることができたり、寿命を迎えた交換部品を見つけることができるかもしれません。メンテナンスまでが「キャンプ」と考えて、その手間を楽しんでみてください。

【お手入れ術.01】使用後のテント&タープは陰干しで乾燥させる

キャンプの主役的存在でもあるテントとタープ。外側は夜露、内側は結露で濡れ、土やホコリで汚れてしまうのはキャンプ道具の宿命です。湿気や汚れが付着したまま収納袋に入れてしまうと劣化を早めることになります。キャンプが終わった後は収納袋には入れず、45Lのゴミ袋や大きめのトートバッグに入れて持ち帰り、汚れを拭き取った後に風通しのよい場所で陰干をします。

汚れを拭き取る場合は薄めた中性洗剤を使い、固く絞った雑巾で優しく作業するのがコツです。強く擦ってしまうとコーティング処理された防水・撥水効果を剥がしてしまうことになるので注意してください。テントは外側だけでなく内側も結露で湿っているため、表側が乾いたら、裏返して内側も乾燥させることもを忘れずに! また、テント内には枯葉や土、お菓子のカスなどが溜まっていることも多いので掃除機を使って取り除くことも重要な作業。同時にテントやタープのポール、ペグにも土や汚れが付着していることも多いので、汚れを拭き取った後に潤滑・防錆剤などを薄く塗布しておくことで劣化や錆びを防ぐことができます。しっかりと乾燥させ、必要であれば防水スプレーなどを塗布した上で、収納袋に入れて保管することがテントやタープを長持ちさせる秘訣。十分に湿気を取ることがカビの発生を防ぎ、衛生的なテント泊を約束してくれるのです。

【お手入れ術.02】バーナーやBBQコンロは炭化を除去すること

キャンプで使用したバーナーは、思った以上に汚れています。次の使用時に不完全燃焼を起こさないためにもバーナーやヘッド部分に付着した汚れを柔らかな真鍮ブラシを使って掃除しておくとよいでしょう。掃除の仕方は歯磨きと同様で、一定方向に優しく擦るのがコツ。とくにバーナーや五徳部分に焼き付いた煮こぼれなどが炭化していることも多いので、除去しておきましょう。ボックス型の2バーナーの場合は、バーナー部分だけでなく外側の汚れを拭き取ったうえで自動車用のワックスをかけておけば防汚効果も期待できます。

木炭や薪を使用するBBQコンロは内部の灰や汚れを落とし、錆び付いた部分に防錆スプレーを薄く塗布してから収納すること。ガス式のバーナーは定期的にOリングと呼ばれる部品を交換することが重要で、経年劣化によってOリングが硬化したり切れてしまうと、ガス漏れの原因になってしまいます。自分で交換するのも簡単ですが、自信のない人は購入したお店やメンテナンスショップに依頼するのもありです。

【お手入れ術.03】ガソリンランタンはメンテで寿命を伸ばす

キャンパーの憧れでもあるガソリンランタン。柔らかな炎は心を癒しキャンプサイトを優しく照らしてくれます。このガソリンランタンは、収納するときにはタンクから燃料を完全に取り除いておくことが大切です。代表的なコールマンのランタンでは、燃料を抜きとるためのポンプも販売されていますが、ある程度の燃料を取り除いたなら燃料が無くなるまで燃焼させてしまうのもよいでしょう。また、ポンピングで圧力をかけるポンプカップへの注油も忘れてはならない重要なメンテナンスです。

専用オイルをポンプキャップの「OIL」と書かれた穴から2~3滴注入するだけでOKです。このポンプカップは消耗品なので、定期的に交換すること。ポンピングの時に圧がかかりにくい場合やチェックバルブから燃料が漏れている場合には、交換時期だと判断してください。もちろん、グローブの内部の清掃や本体の汚れを落とすことも重要であり、マントルが破れている場合には交換しておきましょう。

その他にもオイルランタンは芯の消耗をチェックし、残りが少ない場合には事前に交換しておけばキャンプ中に慌てることもありません。LEDや蛍光灯のランタンは、収納時に電池を外して収納すること。長時間の保管で電池の液漏れによって内部が腐食してしまうこともあるので、注意が必要です。

【お手入れ術.04】クーラーボックスは徹底除菌で食中毒を防止

少し脇役的な存在だけど、じつは主役級のクーラーボックスも、日頃からメンテナンスしておく必要があります。食材や飲み物を保管するクーラーボックスは衛生的に保つことが大切ですが、使用前・使用後のクリーンアップは必ず行いましょう。

使用する前には除菌スプレーなどで内部を掃除し、使用後も同様のメンテナンスを心がけることで、キャンプで魚や肉などを保管した場合、食材から出たドリップが付着したまま保管してしまうと菌の繁殖だけでなく、悪臭が染みついてしまうことがあります。そのためにも使用後は内部をしっかり除菌して、乾燥させてから収納するようにしましょう。

TOP