夏の暑さが落ち着き、少し冷たい風が吹き始める頃。秋はアウトドアを存分に楽しんだあと、近くの温泉でほっと一息つきたいですね。みちのくに点在するキャンプ場と温泉地で、ゆっくりと紅葉を眺めながら日々の疲れを癒しましょう。
東北自動車道・村田ICから、宮城県と山形県との県境方面へ15kmほど。蔵王町にある遠刈田温泉は江戸初期から続く温泉で、岩崎山金山を発掘中に見つかった霊泉が起源とされます。
標高330mの高原に位置していて、温泉街からは蔵王連峰の稜線を一望。信仰登山の宿泊地や湯治場として、古くから賑わっていた温泉です。
遠刈田温泉のルーツがある緑地公園でキャンプ
温泉街の中心から西へ1㎞ほどのところには、町立サン・スポーツランド蔵王と、向かいに緑地公園の遠刈田公園が整備。園内には散策路が設けられ、四季折々の植物を観察しながら歩けます。金鉱山の遺跡「岩崎山金窟址」で、温泉の起源となった鉱山について学んでみるのも。
展望広場からは蔵王連峰の山並みを一望でき、11月上旬~中旬には周辺の紅葉が見事。山腹を彩る赤や黄色の鮮やかな色合いの奥に、晩秋になると雪化粧を始めた蔵王連峰も臨めます。
遠刈田公園内の多目的広場と自由広場は、事前に予約申請すれば、フリーサイトとしてテント泊ができます。蔵王町HPに諸手続きの方法、および火気を使用する際の注意が掲載されているので、一読した上で申し込みましょう。
やや広めの多目的広場は駐車場に近く、搬入など設営に便利。トイレと水道も設置され、炊事場も設けられています。自由広場は奥寄りでやや離れていますが、その分静かな環境。
あくまで公園であること、民家が近いことを考慮して、マナーを守り配慮した利用を心がけましょう。