ソトラバこども相談室【地形編 vol.04】川で削られた地球は真っ平にならない?

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じつは、川底はどんどん浅くなっている?

ところで、川は地面をけずるので、川底はどんどん深くなりますよね。

「いえ、川底は深くなるよりも、浅くなることの方が多いようです」

えっ! どうしてですか? だって川って地面をけずるんじゃ……。

「山の方、上流ではけずられているんですね。ちなみに山の形は、川で削られてできるんですよね。険しい山が、川によってだんだんなだらかな形になります。そのとき、そのけずられた土砂が低い土地に集まって、川底を浅くすることが起きます」

それは、考えても見ませんでした。川って浅くなっているんだ……。

「そのために、船が入れなくなったり、周りの地面より高い場所を川が流れる『天井川(てんじょうがわ)』になったりします。水害が起きやすいので、あんまりよくないですよね。

そのような場合は、洪水などの危険性が増すため、『浚渫(しゅんせつ)』といって、川底の土砂をさらって、川を深くする工事をすることがあります。

昔は、利根川にも野田のあたりまで船が入っていたのですが、川底が浅くなってしまって入れなくなってしまいました。江戸川と利根川を結ぶ運河があったんですよ。野田や銚子でしょう油産業が栄えたのは、船で江戸までしょう油を出荷できたからです」

できていたことができなくなったり、そんな変化で地形の移り変わりを見ることができるのですね!

                           

【参照】

かわのちから

https://www.hrr.mlit.go.jp/matumoto/contents/sub/kantan/fusigebook/02/fusigi4.htm

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