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雄大な絶景のあとはまさかの断崖! 低山でも山の楽しみが満載の社日山縦走ルポ・後編【中国・島根県安来市】

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  • 社日山登山コースからの中海と十神山
  • 世界平/東側
  • 登山道/細い道
  • 登山道/九十九折
  • 登山道/急な下り
  • 登山道
  • 登山道からの大山
  • 登山道からの中国山地
  • 登山道からの中海と十神山
  • 登山道/急斜面
  • 登山道/急斜面
  • 登山道/岩場の急斜面
  • 登山道/尾根道
  • 登山道/シダの茂る小道
  • 登山道/急斜面
  • 登山道/急斜面
  • 登山道からのプロテリアル工場
  • 登山道からの昆売塚古墳全景
  • 昆売塚古墳
  • 東の登山口

山陰のとある町を見下ろす低山の稜線上にある「〝世界〟平」と「〝日本〟台」。前編では、森林浴をたっぷり味わえる尾根道を抜けて、ふたつの絶景スポットを巡りました。
最高標高地点の世界平は、東西に縦走するコースのだいたい中間地点。残りの東半分へ、歩を進めてゆきましょう。

中国地方最高峰の雄大なシルエット

世界平の東も、しばらくは道幅のある森の中を進んでゆきます。アップダウンもほとんどなく、絶景を目にした満足度もあいまって、足取りも軽く。
ところが数分ほどで、急に道幅が細くなり、心もとない感じに。

とはいっても、下草が生い茂るのは両脇だけ。道はしっかりしていて迷う危険もありません。
しばらくゆくと、単調な尾根道が左へゆるくカーブ。ここからはちょっとした九十九折に。迂回しながら目の前の急斜面を登ってゆきます。

ここのピークは残念ながら木立の中で、眺望はゼロ。登ったと思ったらこんどは急な下り。足元が木の根で凸凹しているところもあるので、ロープも掴みながら丁寧に。

そして下りきったらまた、尾根道に。今度は市街地とは逆側、稜線の南側の眺望が開けました。

両側になだらかに伸びるシルエットが実に見事。大山です。標高1709m、中国地方最高峰。別名「伯耆富士」とも呼ばれますが、富士山同様、古来から山岳信仰の対象としても崇められてきました。思わず手を合わせてしまいます。

大山は南東方向ですが、南正面には山海が広がっています。あの山々の合間には、かつてたたら製鉄で栄えた奥出雲の秘境です。

少しゆくと、北側の眺望が開けたポイントに出ました。十神山が中海に浮かぶようで、絵になる景色。個人的にはここからの眺めが、この縦走路で一番気に入りました。青空に浮かぶ雲もいい感じです。