山では予定通り進めるとは限らない! 「本当にあった」に学ぶ、登山のリスクヘッジ【vol.07 行程管理の重要性編】

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山では「計画通りに行かない」可能性を心の片隅に

悪天候や道迷い、野生動物との遭遇……。想定外のことがおきて、計画通りに進めない可能性は常にあります。

予定通りに進めなかった場合にどうするのかを、計画段階で想定しておくことは大事だと思います。

登山計画を立てるとき、最終目的地に行きつけない可能性を考慮し、途中から下山する「エスケープルート」を設定しておきましょう。

エスケープできるのはどの地点で、そこからはどんなルートで、所要時間はどれくらいなのか。途中に山小屋や避難小屋はあるのか。計画と違う登山口へ降りてしまう場合は、そこからの交通機関は。

プランBに転進したときに困らないよう、事前に情報収集をしておくと安心です。

しかし、エスケープルートの設定ができない場合もあります。

予定コースが最も難易度が低く、それ以外のルートだと、よけいにリスクが高い場合です。

そのような場合は、予定通り進めない可能性がでてきたときに、どの地点で引き返せばどれくらいで戻れるのかを確認しておくこと。帰りの交通機関にタイムリミットがあるような場合は、何時にどこまで到達できなければ引き返す、などを決めておくと安心です。

いずれにしても、最も大切なことは「余裕」。

計画段階で、時間的にも、体力的にも十分なマージンをとっておくことが安全につながります。充分な余裕を組み込んでおくことで、ゆったりと山を楽しめるはず。無理なく登山を楽しんでください。

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