はじめての「登山靴」購入! 失敗しないための「チェックポイント」3つ

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  • ローカット、ミッドカット、ハイカットの比較
  • ゴツゴツとしたLEGO系ブロック形状のソール
  • アルパイン系シューズの柔軟なソール
  • ミッドハイカットのトレッキングシューズのソール
  • GORE-TEXのタグ
  • OMNI-TECHのロゴ
  • FUTURELIGHTのロゴ
  • トレッキングシューズのインナーソール

登山靴選びは慎重に。最も身体負荷のかかる部位の道具です。ひとくちにトレッキングシューズといって、街中のシューズショップで入手できるのは基本ハイキングシューズになると思います。登山靴には基準となるポイントがあります。それは「カット」「ソール」「防水」の3点です。

これらを踏まえ本格登山をお考えなら登山専門店でアドバイスを受けながら選ぶことをオススメします。

カットは基本3タイプ。低いか高いか

カットはローカット、ミドルカット、ハイカットの3つを基本としたブーツの足首の位置の仕分け方と理解してください。これにトレイルラン系やアルパイン系などの登山スタイルによる特性が混在し、一概に上記3要素のみで推し量るものではないのですが、わかりやすい指標としてこの呼称で進めます。

ソトラバスタッフが実際に使用している登山靴を参考例とします。左から低山ハイク用ローカットハイキングシューズ、低山~2000mクラス用ミッドロートレッキングシューズ、八ヶ岳&南北中央アルプス用ミッドハイトレッキングシューズの3モデルです。

カットの異なる3種類のシューズ

ローカットはスニーカー等で見慣れたスタンダードなスポーツシューズデザインです。脱ぎ履きに楽で、街中はもちろん近場の低山ハイク等には十分な能力を発揮します。2000m超えの山頂でもローカットハイキングシューズで登頂している若い方も見かけます。

最近ではトレイルランニング系シューズも豊富にラインアップしていますが、登山とはまた使用目的が違うため、ここではあえて取り上げませんが、足首に柔軟性があり、かつ脚力に自信ある人なら選択肢に入れるのは十分にアリです。

ミッドカットは登山靴のメインストリームモデルと考えてください。ハイキングシューズから3000mクラス、そして初心者の富士山登山にも推奨する登山専門店も多いです。また防水性を兼ね備えたモデルも多くラインアップ。同じミッドカットでもミッドハイ/ミッドローの呼称も散見できるくらい種類も多いので、初めて選ぶ登山靴としては最適なモデルだと思います。

最後にハイカットは本格モデルとなり、日本アルプス縦走から穂高山系のような岩陵の名峰へのアタックや、雪山登山にも対応するような登山靴で、くるぶしから上の足首をしっかりガードしてくれるモデルです。その分街中では歩きにくいですし、1足の重量も半端ないです。このモデルの購入は初心者の登山ではオーバースペックと考えてください。

ソールデザインはゴツゴツLEGOブロックの1択

先述のカット別モデル選びの指標と同様に、ソール形状は大切なポイントです。基本的にはトレッキングシューズは岩や大小さまざまなサイズの石が混在するガレキを走破するためにゴツゴツした形状のブロックデザインを多くのモデルが採用しています。

ソトラバ・スタッフが実際に近場の里山や低山ハイクで使用しているハイキングシューズ。GORE•TEX素材採用なので雨天時は通勤でも使用できる。下のトレッキングシューズとはソール形状がかなり異なります。

メレルのハイキングシューズ

高尾山をケーブルで登下山するという極端な楽々登山を目指すなら普通のスニーカーでも十分ですが、関東の奥多摩や丹沢にも行ってみたい。一度は富士山もと考えているならば、ゴツゴツのLEGO系ブロック形状ソールの選択となります。

トレッキングやアルパイン系シューズのソールは、斜度のある岩の表面で滑らないように大きなLEGOのようなブロックでしっかりグリップを取り、泥濘や雪などの目詰まりを防ぎ排水性を意識したものになっています。

スタッフが使用するミッドローカットのトレッキングシューズ。上りは急峻・下山は長距離という特性の山が多い奥多摩などで使用する機会が多いです。

コロンビアのトレッキングシューズ(ミドルローカットタイプ)

また、ソールデザインに加えてソールの柔軟性も指標の一つになります。先述のブーツカットのハイカットモデルでも触れましたが、いわゆるアルパイン系シューズは岩場でしっかりした足場を確保するために大半のモデルが硬いソールを採用しています。

一方ローカットシューズは歩きやすさや、スピードなどの足さばき要素も要求されるので、蹴りやすく比較的柔らかなソールが用意されているようです。ミッドカットブーツは、その両方の要素を巧みに取り込んだ仕様と考えてください。

こちらはミッドハイカットのトレッキングシューズ。日本アルプス山系から渡渉が避けられない西丹沢の1500m前後の山系でも活躍。上のミッドローカットよりはソールも硬いです。

ミドルハイカットタイプのトレッキングシューズ

                  

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