革製品に重要な加工技術「鞣し(なめし)」の種類
革製品にとって重要な工程が「鞣し(なめし)」と呼ばれる加工技術。皮からタンパク質や脂肪を除去することで革製品が腐らないようにする効果があり、主に「タンニン鞣し」と「クロム鞣し」に分かれます。

「タンニン鞣し」は歴史上最も古い鞣し製法。植物の樹皮から抽出したタンニンにじっくりと漬け込むため時間がかかりますが、革にしっかりタンニンが馴染むことで重量感と硬さのある仕上がりになります。使うほどに馴染む経年変化が楽しめる一方、水に弱い面もあるので取り扱いにはご注意を。

「クロム鞣し」とは、クロムと呼ばれる薬品を使用する方法。短時間で大量に皮を鞣すことが可能で、革製品の多くは「クロム鞣し」がおこなわれています。経年変化は楽しめませんが、軽くて柔らかく伸縮性があり、水にも強い革製品になるのが特徴。
革製品は動物の種類や加工工程などで様々な違いを楽しめます。柔らかさや丈夫さ、長く使って変化を楽しみたいなど、ご自身にあった革製品を選んでください。
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