スノーハイクを楽しむための装備やウェアとは?
雪の中を歩くなら、防寒対策をしっかりとする必要があります。通常の冬用の登山用ウェアに防寒着を携行し、インナーや靴下には暖かいウール素材がお勧めです。靴はハイカットかミドルカットのしっかりとした登山靴を。
また、手袋もマストアイテムです。防水仕様のオーバー手袋を併用するか、濡れてしまったときのために予備手袋を携行するといいでしょう。

雪山仕様のアルパイングローブ(画像左側)もありますが、ここ数年、山の世界で話題になっている「防寒テムレス(画像右側)」も、雪遊びには便利なアイテムです。

ガチの雪山では、その使用には賛否があるのですが、雪だるまを作ったりして遊ぶにはとても便利。濡れないし、かなり暖かいので筆者はけっこう愛用しています。

その他、積雪がある程度の深さであれば、ハイカットの登山靴にゲイターを装着しましょう。靴の中に雪が入ってくる心配がないので安心です。
また、積雪があるときは、晴れていても木の枝などについた雪片が落ちてくることがあり、着衣やバックパックがけっこう濡れてしまいます。レインウェアやパックカバーを忘れずに。
筆者の地元の六甲山では、雪が積もると、雪景色を見たくなるのか、まったく登山仕様ではないスタイルの人をちょくちょく見かけます。ふつうのスニーカーにジーンズ、ショルダーバッグ……。きっといろいろ濡れたり、滑って転んだり、とても寒い思いをするだろうな、と心配になります。
それはさておき、雪を歩くうえで大事なアイテムが靴につける滑り止め。筆者が使っているのは、「チェーンスパイク」というものです。

雪にがっちりと食い込む金属製の爪を、チェーンとシリコンゴムで靴に装着できるようになっているものです。アイゼンと違って爪がかなり短いのですが、たくさんの爪が靴底全体についているので、アイゼンよりずっと歩きやすいのがよい点。
非常に低温でガチガチに凍った氷の場合は効かないことがありますが、そこまでの低温にはならない低山限定なら、ほぼ問題はないと思います。トレッキングポールも併用するようにしてください。

また、白銀の世界では、紫外線が非常に強くて眩しいので、サングラスもお忘れなく。ご近所山から雪の便りが聞こえてきたら、ぜひ雪化粧で別世界になった山を訪ねてみてください。

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