泥汚れやスリップ防止など冬登山に行くなら必須!! 達人が指南する安心・安全の装備

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  • 装備を固めて雪山を歩く男性
  • チェーンスパイク
  • 軽アイゼン
  • 雪上を歩く
  • スパッツ

秋冬シーズンの登山では、基本の寒さ対策として、服装の重ね着(レイヤリング)が重要だという話を別記事でしました。レイヤリングとは、登山中の状況に応じて3タイプのウェアを着たり脱いだりして上手にコーディネートするというものです。

本記事では、このレイヤリングを踏まえたうえで、より冬の登山で役に立つ装備を紹介したいと思います。登山&キャンプのベテランである打越俊浩さんに、冬の登山で用意しておきたい安心・安全装備を挙げていただきました。

泥や小石、雪などの侵入を防ぐスパッツが有効

登山の装備にもいろいろなものがありますが、なかでもとくに注目したい装備が、「スパッツ(ゲイター)」です。これは、膝下から足首を覆うアイテムで、歩行中に足首のあたりから泥や小石、雪などが侵入することを防いでくれます。冬の山道は、霜が降り、それが日中になって解けてぬかるんでいることがあり、「泥がはねてズボンのすそが汚れますので、その防止策としてスパッツがあると安心なのです」(打越さん)

スパッツには、くるぶしから少し上までをカバーするショートタイプと、膝下までを覆うロングタイプがあります。「靴の中に小石やゴミが入るのを防止するだけならショートタイプでもいいですが、泥はねからの防護や防水性などを考えるとロングタイプのほうがおすすめです」(打越さん)

素材としては、防水性だけを備えたナイロンや、ゴアテックスなどの防水透湿素材があります。「秋冬だけでなく、一年中使うのであれば少々価格は高くなりますが内部が蒸れにくい防水透湿素材がよいでしょう」(打越さん)。防水透湿素材の製品としては、モンベルの「GORE-TEX ライトスパッツ ロング」(6600円※税込)やイスカの「ゴアテックス ライトスパッツ レギュラー」(5390円※税込)などが注目です。

スパッツは、装着しておくことで足を保護する役割もありますので、寒い時期に山歩きをするなら、ぜひ用意したいアイテムですね。

凍っている道も滑らずに歩行できる安全装備が便利

もうひとつ、冬の登山で用意しておくと安心できるのが、「軽アイゼン」あるいは「チェーンスパイク」と呼ばれる装備です。

軽アイゼンというのは、バンドなどで登山靴の底に装着するもので、金属の爪を数本備えています。一方のチェーンスパイクは、軽アイゼンと比べて爪が小さめで、全体がチェーンで構成されています。「どちらも、凍っている道などを滑らずに歩行するための装備です」(打越さん)

山で雪が降ると、日数が経過していても、日の当たらない場所ではアイスバーンになって残っていることがあります。「滑って転倒したりしないようにするためにも、4~6本爪の軽アイゼンかチェーンスパイクを装備しておくと安心です」(打越さん)

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