東西と北側の三方を山に囲まれた京の都。それぞれ、東山、北山、西山と呼ばれており、低山ながら歴史スポットや絶景が楽しめる登山コースがたくさんあります。それらをつないで、端から端まで馬蹄形に設定されたのが「京都一周トレイル」です。
京都の東南、伏見桃山から、比叡山、大原の里、鞍馬山を通り、紅葉で有名な高雄、そして嵐山から苔寺に至る全長約84kmの道。距離的にスルーハイクはなかなか厳しいので、分割して歩く人が多いのですが、とくに最初の顕著な山である「稲荷山」は、眺めもよく、パワースポットとしても知られています。
全国にたくさんある稲荷神社の総本社でもある伏見稲荷大社に参拝できることから、お正月の初登山には最適な山です。
外国人に大人気の伏見稲荷
JR伏見駅を下車すると、伏見稲荷大社はすぐ目の前です。京都駅から奈良線の電車に乗り換えた段階で気づくのですが、まわりは外国人旅行者ばかり。

この現象はもう10年くらい続いています。コロナ禍の初めの頃、最初の緊急事態宣言が発出されたときは人が激減しましたが、その後激増。
ここ数年はあらゆる国の方々をお見かけします。丹塗りの鳥居がたくさんある独特の風景が日本っぽいと海外サイトで人気を呼んでいるみたい。
社殿もあでやかで、とても立派なので、日本人でも圧倒されます。きれいに塗られているので、新しいように見えますが、1589年(天正17年)に豊臣秀吉が造営したものだそうです。神社の楼門の規模としては、日本最大なのだとか。

千本鳥居を抜け絶景を望む
本殿でお詣りをすませたら、長い行列ができているおみくじやおふだの授与所の脇を通り抜けて、千本鳥居へと登っていきます。

寄進者の名前が書かれた鳥居がずらりと並ぶ光景はなかなか独特。狭い間隔で建てられているので、ほとんど朱色のトンネルという趣きです。
たまに鳥居が朽ちてしまったのか、礎石だけ残っているものや、逆に新たに建てられたばかりなのか、輝くように鮮やかな鳥居も。何年にどこの方が寄進をされてものかを見るのも楽しくて、よく見ると中には100年くらい前のものもあります。
奥社を過ぎ、熊鷹社、三つ辻と階段が続きます。だんだん傾斜がきつくなり、息がきれる頃合いに、ようやく鳥居トンネルが少し途切れて、京都市内が一望できる絶景スポット「四つ辻」へ。

盆地状になっている京都の市街地と、西側の山々が一望できます。空気が澄んでいる日は、大阪方面もバッチリ。
神秘的な山上エリアをぐるりと一周
四つ辻がゴールというわけではなく、ここからが山上コースの始まり。「お山めぐり」コースは一周約4km。山上とは言え、けっこうなアップダウンが続き、それなりに歩きごたえがあります。
稲荷神が降臨した地とされる、神秘的な山なのです。御膳谷奉拝所、御剱社などを巡拝しながら、一の峰、二の峰、三の峰を順に辿っていきます。

稲荷山の最高峰は、標高233mの「一ノ峰」。たった200mちょっとなのですが、ほかの低山とはやはり雰囲気がまったく違っていて、霊感とかはまったくない筆者でも、何か独特の気を感じます。

そして、たくさんの祠が建ち並んでいるので、ひとつひとつ参拝するだけでもなかなかたいへん。お賽銭用の小銭をたくさん用意していくのが重要なポイントかもしれません。


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