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「日本三大蔵の街」はどこ? 小江戸川越・和洋の倉敷・4200棟超の喜多方それぞれの成り立ち

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江戸時代の風情が残り、観光客も多く訪れる「蔵の街」。そこに「日本三大蔵の街」と称される場所があるのをご存知でしょうか。埼玉県川越市、岡山県倉敷市、福島県喜多方市の3つの街です。どのようなスポットなのか、それぞれの街の特徴を紹介します。

明治の大火を機に広まった蔵造りが並ぶ埼玉の一番街

まずひとつ目は、蔵造りの建物が多く残っていることから「蔵の街」として有名な埼玉県・川越市。江戸との結びつきが強く、江戸の町並みの面影を残すことから「小江戸」とも呼ばれる地域で、風情ある街並みが見どころです。

明治26年の「川越大火」で街の3分の1が焼失しましたが、蔵造りの大沢家住宅が焼け残ったことから、商店主が防火性の高い蔵造りを採用するようになりました。

なかでも蔵造りの建物が多く軒を連ねているのが、川越市幸町の「一番街」。黒漆喰の壁と大きな鬼瓦を備えた重厚な蔵造りの建物が、今も30数棟残っています。一番街周辺は平成11年12月に国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選ばれており、年間700万人以上が訪れる人気の観光地として親しまれています。東京都心から電車で1時間前後とアクセスが良く、気軽に訪れることが可能な点も人気を後押ししている理由です。

蔵造りの建物が多く軒を連ねる川越市の「一番街」

夜の景観照明と「西の浪速」と呼ばれた港町玉島に残る蔵

次は、川越と並び全国的に「蔵の街」として知られている岡山県の倉敷市。倉敷川沿いの「倉敷美観地区」は、江戸時代の蔵屋敷と明治時代の洋風建築が立ち並び、和と洋が融合した美しい景観が特徴です。夜は「倉敷美観地区夜間景観照明」のライトアップも見逃せません。

また、倉敷美観地区から車で約20分ほどの場所にあるのが、玉島町並み保存地区と呼ばれるエリア。玉島地区はかつて北前船が寄港しており、「西の浪速」と呼ばれるほど栄えた港町でした。現在でも江戸時代の蔵が残っており、当時の面影を感じることができます。倉敷を訪れる際には、倉敷美観地区と玉島地区の両方を巡ってみるのをおすすめします。

倉敷美観地区

物資の集積地として栄え今も暮らしの中で使われる福島の蔵

最後に紹介する福島県・喜多方市は、江戸時代から物資の集積地として栄えてきました。市内には4200棟以上の蔵があり、驚くことに半分以上がいまも使われています。日本三大ラーメンのひとつ「喜多方ラーメン」も有名で、毎年多くの観光客が訪れる人気観光地です。

「喜多方蔵の里」は、蔵造り文化を後世に残すことを目的に作られた人気観光スポット。店蔵や味噌蔵など7つの蔵と2つの古民家で構成されており、呉服商の店蔵では地場産品やお土産品の購入も可能です。

酒造りが盛んな地域でもあります。酒蔵巡りをしながら会津地方ならではの町並みを散策するのも一興です。

喜多方市中心部の町並み

今回は川越、倉敷、喜多方を「日本三大蔵の街」として紹介しましたが、ほかにも黒塗りの重厚な見世蔵や白壁の土蔵群が川沿いに並ぶ栃木県栃木市や、「足袋蔵のまち」として知られる埼玉県行田市を「蔵の街」として推す声もあります。

同じ「蔵の街」でも、大火をきっかけに蔵造りが広まった川越、蔵屋敷と洋風建築が並ぶ倉敷、今も多くの蔵が暮らしの中で使われている喜多方と、その個性はさまざま。次の休日は、街ごとの違いを感じながら「蔵の街」を歩いてみてはいかがでしょうか。