海に囲まれた日本の各地に点在する“漁港”。日本人の食生活に欠かせない魚を水揚げする漁港は、令和7年4月時点で全国におよそ2700カ所存在しています。今回は数ある漁港の中から「日本三大漁港」と呼ばれる、銚子漁港・焼津漁港・釧路漁港の特徴と名物を紹介します。
漁港の周辺には、もちろん漁港で獲れたばかりの新鮮な海の幸をいただけるグルメスポットがたくさんあります。当記事を参考に「日本三大漁港グルメの旅」というのもいいかもしれませんね。
抜群に脂が乗った絶品キンメダイを味わい尽くす銚子漁港
銚子漁港は、関東一の大河・利根川の河口に位置する漁港。銚子を代表する観光スポットにもなっており、第3卸売市場は銚子ポートタワーから水揚げの様子が見られるのが特徴です。また、北海道から沖縄に至る全国各地の漁船が水揚げを行っているため、釧路漁港と1、2を争う水揚げ量を誇ります。

名物は、「銚子つりきんめ」と呼ばれる銚子産のキンメダイ。手釣りによって銚子漁港に水揚げされることから、この呼び名が付いたそうです。
銚子沖は親潮と黒潮がぶつかる日本屈指の豊かな海。そこで獲れるキンメダイは他の産地のものと比べても抜群に脂が乗っています。そのため、千葉を代表する優良水産物として千葉ブランド水産物生鮮第一号に認定されました。

釧路漁港の和商市場で好みの魚介を乗せまくる絶品勝手丼
釧路漁港は2023年、2024年の2年連続で水揚げ量日本一を記録。イワシやスケトウダラ、マダラ、カレイ類、サンマ、イカなどさまざまな魚種が水揚げされ、2024年はイワシが8割以上を占めました。
道東沖は親潮の影響でプランクトンが豊富な漁場となっており、釧路で漁獲されるイワシは他の地域よりも脂乗りが良いのが特徴です。

港から直送された魚介が並ぶのが、JR釧路駅から徒歩5分の場所にある「和商市場」。函館朝市・札幌二条市場と合わせて「北海道三大市場」とされる市場です。
和商市場では「勝手丼」が名物。勝手丼とは、好みの魚介類をその場で選んで盛り付けをする海鮮丼で、どんなネタをどれだけ乗せるか自分で決められるのが魅力。場内では焼き魚定食を食べられる店もあり、生ものが苦手な人でも安心です。

獲れたて新鮮絶品カツオやマグロが揃う焼津さかなセンター
静岡県の焼津港と小川港の総称となる焼津漁港。焼津港はカツオ・マグロを主とする遠洋漁業、小川港はサバ・イワシ・アジなどを採捕する沿岸・沖合漁業の基地として機能しています。
関東圏と中京・関西圏の間に位置すること、湾内が穏やかなことから全国でも高い水揚げ量を誇り、かつては水揚げ量・水揚げ金額ともに全国2位になったことも。

名物は、焼津インターから1分の場所にある「焼津さかなセンター」で振る舞われる新鮮な魚介料理。漁港から直送されたカツオやマグロなど、新鮮な魚介類を堪能できます。

三大漁港は、豊かな漁場と活気ある市場が一体となっている場所。日常の食卓だけでなく、地域観光のランドマーク的な存在でもあり、週末には周辺の人気定食屋さんには長蛇の列ができるなんてことも日常茶飯事です。今回紹介した三大漁港だけでなく、ぜひ各地の漁港で土地ごとに異なる雰囲気や絶品料理を堪能してみてはいかがでしょうか。

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