2025年5月24日(土)、25日(日)の2日間、「ジ・アウトレット湘南平塚」にて『第60回関東キャンピングカー商談会』が開催されました。関東キャンピングカー振興会が主催となり13社・21台のキャンピングカーを展示。同イベントの魅力は「各メーカーの担当者に気軽に相談できること」であり、会場には数多くのキャンピングカーファンが訪れ、熱心に話を聞いていました。
また、今回のイベントの特徴はキャブコンやバンコンなどの本格派のキャンピングカーだけでなく、ライト層にアピールするお手軽なモデルも多かったこと。いまやキャンピングカーが“高嶺の花”ではなく、趣味の相棒として認知され、とても身近な存在になったことが実感できました。
夫婦2人旅+ペットで車中泊旅を満喫
今回のイベントでは、ソトラバ編集部が新たなライフスタイルに特化したモデルに注目。キャンピングカーではお馴染の平野オートボディーの「SUZY(スージー)」は『夫婦2人+ペット』という家族構成にフォーカスして開発されたモデルです。

キャンピングカーといえば、「あれも欲しい、これも欲しい」「できるだけ大人数で泊まりたい」というリクエストに応えるモデルが多数ありました。その結果、すべてが中途半端になってしまい使い勝手が悪くなることも多く、その失望感からキャンピングカーへの興味を失ってしまうユーザーも少なくありませんでした。そこで最近は、同モデルのようにある特定のライフスタイルに特化し、実用性と居住性をしっかりと具現化したモデルが高い人気を博しているのです。
3つのスタイルの居住空間を実現
このスージーは「通常走行モード」「カフェモード」「ベッドモード」の3つのシーンで快適な空間を披露してくれるのが大きな特徴になっています。通常走行モードでは5人乗車が可能となり、ショッピングや家族の送迎などで活躍してくれます。

なかでもカフェモードでは、セカンドシートを対面対座にすることで専用のテーブルをセットすれば、雰囲気のあるカフェへとトランスフォーム。車内での打ち合わせや送迎の待ち時間が楽しくなり、リモートワークにも対応するワークスペースとしても使えます。

最後のベッドモードはシートをフルフラットにすることで大人2名が就寝できる2050mm×1000mmのベッドモードに早変わり。継ぎ目も段差もないので快適なベッドとして車中泊が楽しめます。
コンパクトボディと快適な居住空間を両立
もちろん同モデルの魅力はシートアレンジだけではありません。荷室の側面にはギャレーを備えた上下2段の収納家具、対面には電源コントロールを備えた家具を装備しています。あえて華美な装備を与えず、実用性の高い装備を厳選し質を高めた思い切りのよさが居住性を向上。やり過ぎ感のない上品な大人空間が大きな魅力になっています。

このスージーは商用車として開発されたトヨタ・タウンエースバンGLをベース車両としており、全長4065mm×全幅1665mm×全高1930mmのボディサイズは、代表的なコンパクトカーであるトヨタ・アクア(全長4050mm×全幅1695mm×全高1485mm)とほぼ同じサイズなので、運転に自信のない人や道路の狭い場所でも安心して運転することができます。見た目にはハイエースよりも小さいかな……という印象ですが、実はコンパクトカーと同等のボディサイズなのです。
装備充実で本格派のキャンピングカーにも匹敵!
スージーの乗車定員 / 就寝定員は、5名乗車 / 2名就寝となり、登録はもちろん8ナンバーとなります。コンパクトなボディサイズと快適な居住空間を持つスージーですが、将来的に家族が増えて就寝人数を増やしたいというのであれば、オプションとしてルーフトップテントが用意されているので追加するのも賢い選択です。

なお、標準装備としてレボシート1200 / リヤ家具 / フラットフロア / 調光機能付き天井照明(6灯)/ フラットステップ仕上げ / ベッド / ギャレー / 断熱処理 / 回転式テーブル / サブバッテリー(外部充電/走行充電システム、インバーターシステム)などが与えられ、車両本体価格は2WDモデルが365万145円~、4WDモデルが394万1635円~に設定されています。

キャンピングカーとしての魅力と日常的な使い易さを両立したスージーは「キャンピングカーが欲しい」と考えている人にとって魅力的な一台になりそうです。