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北アルプスの眺望に優れた穴場ゾーンの2座! 岡谷市にある高原台地で天空ハイクをセットで楽しむ

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover


筑摩山地と言われてもピント来る人はいないかもしれませんが、霧ヶ峰や美ヶ原の山系と言われれば、オオッ! と気づかれるのではないでしょうか。日本百名山に名を連ねる日本アルプスの眺望に優れた景勝地に勝るとも劣らない、絶景を見ることができる山が岡谷市にあります。山名もちょっとユニークで、最近注目度が上がっているようです。クルマでならセットでピークハントが可能です。

巨人伝説が山名となっているアニメの聖地

ひとつは高ボッチ山と言います。ひとりぼっちのボッチではなく、伝説の巨人・だいだらボッチからのもの。巨人が休憩した山、という逸話から命名されたそうです。正確には岡谷市と塩尻市をまたぐ山で標高1665mの、いわゆる低山カテゴリーになります。ですが、山頂からの眺望は息をのむほどの景観です。

高ボッチ山の山頂直下にある駐車場に北アルプス方面の絶景ポイントがあります。駐車場と山頂間は、距離にしてわずか400mという立地です。

キャンプも可能ということで、キャンパーの方々も多く見かけます。人気アニメ「ゆるキャン△」でもお馴染みです。また、高ボッチ高原の高原牧場が山頂直下に広がっています。牧草を食む放牧されている牛の見学も可能です。

その駐車場からは北アルプスのスーパースターたちが目前に並びます。燕岳、大天井岳、常念岳の北アルプス表銀座の主役、槍ヶ岳。視界左手にパンすれば奥穂高岳、前穂高岳に西穂高岳の穂高山系が並び、さらに乗鞍岳、御嶽山まで一堂に眺めることができます。壮観です。ただただため息な眺望です。

また山頂側からは眼下に諏訪湖。目前には富士山のシルエット。そして南アルプス群と八ヶ岳山塊を捉えることができます。

聞けば、諏訪湖の夏の名物花火大会をこの山頂より楽しむことができるようで、駐車場併設のキャンプサイトでは訪れた日も昼前からペグを打ち込む音が響いていました。夜のとばりの涼やかな時間に花火の大輪を愛でることができるのも、高ボッチ山の人気の理由なのでしょうね。

美ヶ原、高ボッチ山に勝るとも劣らない北アの展望台

もう1座は美ヶ原の南隣で高ボッチ山の北側に位置する鉢伏山です。標高1929mでなだらかな山容は、山名にふさわしく平らなお鉢を伏せたような姿をしています。

こちらは高ボッチ山が高原牧場の装いを見せるように、6月になると30万本と言われるレンゲツツジの群生の景観が広がります。

鉢伏山へは高ボッチ山駐車場への車道を共有し、鞍部分岐で両山の山頂駐車場(鉢伏山は山頂手前・標高1840m地点)を目指すことができます。

もしくはどちらかからも歩いてピストンすることも可能なので、天気が良ければ空遊散策を楽しむこともできます。正式には山小屋の有料駐車場になります。これに入山料が各人にかかります。

山頂には展望台が置かれていますが、展望台は確かに360度の大パノラマです。ただ、雄大な景観を堪能しながら休憩とするなら展望台である必要もないかもしれません。山頂台地でランチシートで、ランチやティータイムが優雅な時間を過ごせるかと、ただし、強風の日はご注意ください。