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せっかくなら「日本三大備長炭」でBBQ? 食材を美味しく仕上げてくれる高品質な炭の特徴とは

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キャンプやバーベキューの必須アイテムである炭。とくに炭のなかでも「最高品質」とされるのが備長炭です。煙が少なくにおいも強くないため、美味しく料理を仕上げるのに最適。1000℃以上の熱で急速に焼き上げられた後、急速に消火することで作られる備長炭ですが、その製造過程には高度な技術が隠されています。

素材や作り方にこだわって製造されているものも多く、「日本三大備長炭」というくくりも存在するほど。高品質な備長炭とされる日本三大備長炭とは一体どのような特徴を持つのか、詳しく見ていきましょう。

「日向備長炭」は火も付きやすくコスパも良し

まず紹介するのは、宮崎県の「日向備長炭」。こちらの備長炭は、「アラカシ」と呼ばれる樫の木を原木に作られています。アラカシは備長炭にするのが難しいとされる木材。製造工程では、乾燥に30日以上をかけるなど独自の技術により作り上げられています。

三大備長炭のなかでは比較的柔らかく、着火しやすいのが日向備長炭の特徴。また、価格に関しては通常の木炭より高くはあるものの、他の備長炭に劣らない品質を保ちながら比較的コスパよく手に入れられるのがメリットです。

強い火力と長時間の燃焼が特徴の「土佐備長炭」

続いて紹介する高知県の「土佐備長炭」も樫の木を原料としていますが、こちらは「ウバメガシ」という種類をメインで使用。ウバメガシはゆっくりと成長するため木の密度も高く、最も品質が良いとされています。

土佐備長炭の特徴としてあげられるのが、火力が強く長時間燃焼するという点。この特徴をいかしてウナギ専門店などで使われることも多く、食材に臭い移りしにくいところも重宝される理由のひとつです。また、赤外線を安定してたくさん出すため、外はカリっと中はジューシーに焼き上げることができるのだそう。